こんにちは、もりのひつじかいです。
ちかごろ
父や息子や友人など
亡くなった人の夢ばかり
立て続けに見ています。
そのせいか
リボーン〈reborn〉という言葉が
なにやら胸に迫ってきます。
この言葉の意味を英和辞典で引くと-
「生まれ変わり」
「再生」
「復活」
と書かれています。
「再生」「復活」などといわれると
※「イエス復活」などの宗教的な秘跡を
どうしても空想してしまいます。
また「生まれ変わり」と聞くと
中国に実在する村として紹介されている
※「生まれ変わりの村」のことを
真っ先に連想してしまいます。
【参照】
※『イエス復活と東方への旅』
ホルガー・ケルステン著/佐藤充良訳
たま出版/2012
※『生まれ変わりの村』①~④森田健著
河出書房新社/2008~2016
ところで
リボーンという言葉の意味のひとつ
「生まれ変わり」とは
リインカーネーション〈reincarnation〉
(輪廻転生)のことなのでしょうか?
リボーンとリインカーネーション。
このふたつの言葉は
同じ意味合いのことを
別の言い方で表しているのでしょうか?
ささいなことかもしれませんが
とても気になります。
あなたは、リボーンという言葉に
何かインスピレーションを感じますか?
輪廻転生についてはどうですか?
よろしかったらこの言葉がもつ意味を
ひつじかいと一緒に考えてみませんか。
山下達郎さんの歌詞が印象的『REBORN』(リボーン)
リボーンという言葉を
ひつじかいに教えてくれたのは
『ナミヤ雑貨店の奇跡』
(松竹・KADOKAWA/2017公開)
という映画で門脇麦さんが歌った
『REBORN』という主題歌でした。
この歌は山下達郎さんが作詞・作曲し
映画のために書き下ろしたものです。
テーマはずばり「死生観」だとか。
これまでにも
数々の映画音楽を手がけてきた
山下さんですが、『REBORN』は
そのなかでも一二を争うくらいに
難しい注文だったそうです。
しかし、その甲斐もあってか
リボーンの概念(意味)が
的確に表現されているように思われます。
~
私たちはみんな
どこから来たのだろう
命の船に乗り
どこへと行くのだろう
あなたから私へと
私は誰かへと
想いを繋ぐために
~
あなたはいつの日か
ふたたびよみがえり
永遠のどこかで
私を待っている
たましいは決して
滅びることはない
いつかまた きっとまた
めぐり会う時まで
少しだけのさよなら
~
山下達郎作詞・作曲
『REBORN』から抜粋
山下さんが考えるリボーンとは
「いつの日かふたたびよみがえる」こと
だというわけですね。
それは「魂は決して滅びることはない」
からだと・・。
だから
先に旅立った(亡くなった)あなたも
「永遠のどこかで私を待っていてくれる」
はずだというのです。
山下さんの詞の特徴は
魂の永続性ということに
軸足を置いているように感じられます。
ひつじかいもこの考え方に同感します。
リボーンとは
決して滅びることのない魂が
再びこの世に「よみがえる」ことであり
その営みは永遠であると
そう考えているからです。
では、リインカーネーション(輪廻転生)とは?
一方、リインカーネーションについては
英和辞典では-
「霊魂の生まれ変わり」
「転生」
と出てきます。
ちなみに
リインカーネーションの動詞形
リインカーネイト〈reincarnate〉
を見てみると
「人(の魂)が新しい肉体をまとって
生まれ変わる」
「化身する」
こととあります。ここで
肉体という言葉が出てきました。
念のために
リインカーネーションの接頭辞
〈re〉を取った
インカーネーション〈incarnation〉
についても調べておきましょう。
すると、この言葉には
次の4つの意味があることがわかります。
①肉体化、人間化、具体化
②前世
③顕現、托身[神学]
④肉芽発生[医学]
③の托身(たくしん)とは受肉のこと。
受肉とは-
三位一体である神の子(ロゴス・言葉)が
人間イエス(肉)として生まれたこと
を指しています。
こうやって見てきますと
インカーネーションとは
端的にいって「肉体化」のことである
ということがよくわかりますね。
そこへ
「再び・後ろへ・反対に」の意味を有する
接頭辞「re」をつければ
先に調べた
「人(の魂)が新しい肉体をまとって
生まれ変わる」
=人の魂が再び肉体化すること
新たな肉体に転生すること
という意味になるのではないでしょうか。
リボーン&輪廻転生の意味をもう一度おさらいすると-
まとめとしまして、もう一度
リボーン&リインカーネーション
(輪廻転生)の意味について
整理してみましょう。
リボーンとは-
よみがえりのことであり
永遠に不滅である魂が
再生すること、生まれ変わることである。
一方リインカーネーション(輪廻転生)
とは-
人の魂が
再び新たな肉体へと転生すること
生まれ変わることである。
という意味になるでしょうか。
リボーンも
リインカーネーション(輪廻転生)も
「生まれ変わり」ということについては
ほぼ同義ですね。
ただしリボーンについては
その副次的な意味である「再生」「復活」
というワードが裏付けるとおり
「魂の永続性」という点に
フォーカスする言葉であると思われます。
一方
リインカーネーション(輪廻転生)は
「新たな肉体をまとう」
「新たな肉体への転生」ということから
「魂の肉体化」という点に
フォーカスする言葉であるのだろうと
感じます。
「生まれ変わり」という
きわめてスピリチュアルな概念を
定義しながら
それぞれの言葉の焦点が
少しだけ異なっているような
そんなイメージでしょうか。
これはあくまでも
ひつじかいのオリジナルな見解です。
あなたのご意見はいかがでしょうか?