葉祥明の絵本『リトルブッダ』にポストコロナの生き方を見た!

蓮の花 ポストコロナ!
悟りを・・

こんにちは、もりのひつじかいです。

今日は
葉祥明さんの絵本

絵本『リトルブッダ』表紙

『リトルブッダ』
(佼成出版社/1996年・第3刷)

を取り上げてみたいと思います。

 

新型コロナウイルスの蔓延で
傷つき意気阻喪してしまった
そんなあなたのために
この絵本を紹介いたします。

機会があったら
どうぞお手にとって
ながめてみてください。

そうして
「自分はリトルブッダなんだ」
という事実に
気がついてもらえれば・・

この絵本は
当然、新型コロナを扱ったものでは
ありませんが
「コロナ後」
つまりポストコロナを生き抜くための
ピュアで力強い言葉が
随所に散りばめられているのです。

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「新しい生活様式」とリトルブッタ

ポストコロナを見据え
政府の専門家会議は

〈フィジカルディスタンシング〉
(物理的/身体的距離の確保)


に関し
「新しい生活様式」なる指標(?)を
提言しました。

この提言につきましては
ひつじかいだけではなく
なんらかの違和感を覚えたひとが
あったようですね。

公衆衛生的な観念が
実践を伴って広く浸透することは
望ましいが・・・(中略)

感染防止を名目に
自由なコミュニケーションのあり方に
制約を及ぼすような提言であっては
ならない。

東京都・岩沢聡氏の投稿から抜粋
(朝日新聞朝刊『声』より)


ちなみに
「新しい生活様式」では-

*買い物は・・
・1人または少人数で空いた時間に
・計画を立てて素早く

*娯楽、スポーツ等は・・
・すれ違うときは距離をとる
・歌や応援は距離をとるかオンラインで

*食事は・・
・対面ではなく横並びで座る
・お酌や回し飲みは避ける

*電車利用では・・
・徒歩や自転車も併用する

*冠婚葬祭や親族行事は・・
・多人数での会食は避ける
・風邪の症状があるなら参加しない

これらは
提言の一部を抜書きしたものですが
フィジカルな接触を
極力低減させるための自粛項目が
ずらりと並んでいます。

確かに
「感染拡大防止」という大名目の下では
大切な努力目標ですが
岩沢氏が懸念するのは
こうした目標に対し


「新しい」などと
 あえて打ち出す意図は
 どこにあるのか?

 という点です。

こうした制約的な目標が
コロナ収束後の行動規範として
一人歩きしてしまうようでは
「精神的なロックダウン」が
綿々と続いていくようで
薄ら寒いものを感じてしまうのは
ひつじかいだけではないでしょう。

岩沢氏は投書の最後で
次のように言い切っています。

「政府が今、なすべきことは・・
 人のコミュニケーションの
 あり方にまで
 口を出すことではない。」

それはなぜかと言いますとー

(ここから先はひつじかいが引き取り
 ますが・・)

瞑想するブッダ


あなたもわたしも
みなリトルブッタであり
いつかブッタになるために
日々生きているわけだから
ポストコロナのあり方についても
リトルブッタひとりひとりが
考えていかなければいけない。

からだと思うのです。

新型コロナウイルスの感染が
最初の大きな山場を超えつつあるときに
葉祥明さんの絵本
『リトルブッダ』を再読して
ひつじかいが感じたのは
いまお伝えしたようなことでした。

リトルブッダとは〈ブッダ未満〉のこと

葉祥明さんの絵本『リトルブッダ』には
「ブッダとは何か」という説明は
一切ありません。

説明はなくとも

リトルブッダ 〈 ブッダ

だということくらいは分かります。

鳩を解き放つ

つまりリトルブッダとは
未だブッダならざるブッダ
ブッダ未満ということになるでしょうか。

別の言葉で言い替えると
ブッタとは
ゴータマシッダールタであると同時に
自分を超えようとする自分
「目覚めた自己」
のことでもあるということです。

絵本『リトルブッダ』は
そんなブッダ未満のわたし
そしてあなたへ贈る
葉祥明さんからの「エール」なのです。

自分にいじわるをするひとのために祈ることができますか?

絵本の最後でリトルブッダは気づきます。

 ぼくは、
 ぼくだけのために
 いきているのじゃない!

ということに。

その気づきは
実はこんなところに芽生えていたのです。

『リトルブッダ』見開きから

ぼくは いのる
ぼくに いじわるを するひとが
じぶんの なかの やさしさに
きづきますように・・・

ぼくは いのる
そのひとの しあわせのために

葉祥明『リトルブッダ』
10~11ページから抜粋


この絵本の肝となる思想が
ここに表現されていると思います。

ひつじかいは
ブッダに関する知識を
それほど多く持ち合わせてはいませんが
この祈りの岸辺には
〈ワンネス〉=全てはひとつ
の考えが垣間見えるような気がします。

一見他者のように見える
「自分にいじわるをするひと」も
元をたどれば〈ワンネス〉
己に通じるというあの考えですね。

こんなに難しいことを
さらりと言ってしまうところに
葉祥明さんの真骨頂があるのでしょう。

絵本だからといって
難しいことを避けて通らない
葉祥明さんの取り組みは
絵本作家を志すひつじかいにも
たいへん参考になります。

真のグローバリズムとは

今般の新型コロナウイルの感染が
あっという間に世界中に広まった
原因のひとつに
「グローバル化」ということが
挙げられています。

〈ワンネス〉に向けた旅の途上にある
リトルブッダたちにとっては
「グローバル化」は決して悪いことでは
ないと思います。

しかしこれまでの「グローバル化」は
経済優先の「グローバル化」に
終始してはこなかったでしょうか?
心をどこかに置き忘れては
こなかったでしょうか?

新型コロナウイルスに対する
世界各国、関係機関の対応を見ても
一枚岩でないことは
火を見るよりも明らかです。

水輪のような広がりを


ここから先が
じつはリトルブッダたちの
出番ではないかと思うのです。

彼らに求められるのは
経済だけではなく
「こころ」のグローバル化です。

自分にいじわるをするひとのために
祈ることができる
そんなハートフルな
グローバリズムのことです。

ポストコロナを生き抜くための処方箋が
ここにあるのではないかと思います。


葉祥明さんの絵本
『リトルブッダ』を読んで感じたことは
以上です。

あなたなら
この絵本に
いったいどんな「種」を
見つけるのでしょうか?


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