絵本になったチャーちゃん!死んだ猫が語るスピリチュアルな世界

チャーちゃんの意識は存続している スピリチュアル
チャーちゃんは今も・・

こんにちは、もりのひつじかいです。

小説家
保坂和志さんが文を書いた猫絵本

猫絵本『チャーちゃん』

『チャーちゃん』
を買い求めました。

チャーちゃんというのは
保坂さんがものすごく可愛がっていた
オス猫の名前です。

人懐っこくて遊び好き、保坂さんの
いろいろな小説に顔を出しています。

でも、たしか4歳半くらいで
あの世に旅立ってしまったはずです。


猫好きの作家は
そんなチャーちゃんを忘れられません。
そこでとうとう
絵本まで出してしまったんですね。

ところがこの猫絵本
ふつーの猫絵本とは一線を画しています。
なにがどう違うかというと
死んでいるはずのチャーちゃんが
いきなり語り始めるのです。

・・・・・・

今回は
そんなスピリチュアルな絵本について
お話しをしてみたいと思います。

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チャーちゃんが語る「向こう」の世界

チャーちゃんは「向こう」に行っても
やっぱり遊び好き。
「こっち」にいたときみたいに
毎日走って遊んで走っています。

というか
チャーちゃんいわく
「踊って」るんだって。

いきなり語りだすチャーちゃん

『チャーちゃん』見開きから

そうして、ちゃーちゃんは
こんなことを語り出します。

 死ぬと踊るの違い?
 よくわかんないな、ぼくは。

なんて・・。

ほかにもまだ
こういうことも話してくれます。

 死ぬと生きるの、違い?
 よくわかんないな。

 死んでも生きても、
 ぼくはぼくだからね。

チャーちゃんは
チャーちゃんが死んで
作家がひどく悲しんでいることを
とてもよく理解しています。
とてもよく理解したうえで
こう言うのです。

 とくにパパは泣いて、泣いて、泣いて、
 あんまり泣くから踊ればいいのに、
 って思った。

そしてさらに

 なんで悲しいの?

 パパとママだって、
 こっちに来るんだから。

チャーちゃんは
少しも悲しんでなんかいません。
なぜなら
いつかまた作家に逢える日がくるから
悲しむ理由なんてないというのです。

チャーちゃんの、この死後の感慨が
といいますか
作者である保坂和志さんの死生観が
ここに色濃く現れていると思います。

死んでもチャーちゃんは消滅しない。
チャーちゃんはチャーちゃんとして
存在し続けているという
死後世界という領域の肯定ですね。

保坂さんの小説を読むと
過去とか未来とかと呼ばれる領域も
今全部「ここ」にあるのではないかという
「現在」への強い肯定が感じられます。

こんなにもリアルに
チャーちゃんのことを思い出せる
ということは
チャーちゃんはきっと
〈生きている〉に違いないとさえ
思い始めるのです。

パパも踊ればいいのに!

パパも踊ればいいのに!



〈生きている〉といっても、もちろん
生理学的にという意味ではありません。
チャーちゃんの本質(スピリット)が
生前のチャーちゃんと断絶することなく
「向こうの」世界へと引き継がれている
という洞察ですね。


これを別の言葉で呼ぶとするならば
「スピリチュアル」
ということになるのかもしれません。

この『チャーちゃん』という絵本も
そんなスピリチュアルの
延長線上にあるのではないかと
ひつじかいは、そう感じています。

専門家は何てコメントしているの?

「アフターライフ・ノウレッジ」
〈死後意識〉の研究家として知られる
ブルース・モーエン(アメリカ)は
生前日本で開催したワークショップ
(死後探索レベル4/2013年・東京)
の中で次のように語っています。

 非物質的な意識領域の中には
 死後の動物の意識領域というものがあり
 そこには
 死んだ動物の意識が集まっています。
 わたしたちは
 そうした意識とアクセスし
 コミュニケイトすることができます。

と。

〈死後意識〉の周辺については
ブルース・モーエンの師匠格に当たる
ロバート・モンロー(アメリカ)が
先駆的に探索を行っています。

ロバート・モンローのレポートは
『魂の体外旅行』(日本教文社/1990)
『究極の旅』(日本教文社/1995)
という書物に詳しくまとめられています。

死後も意識は存在する?

これらの2つの事例を引いて
チャーちゃんの意識は
チャーちゃんが死んだ後も存在している
と明言するのは
いささか強引かもしれません。

しかし
全てを否定し去ることはできないと
ひつじかいは強く思っています。

絵本の中のチャーちゃんだけではなくて・・

生前の意識が「向こう」へ引き継がれる
というのは
何もチャーちゃんに限ったことでは
ないのかもしれません。

おそらく人間の意識だって
チャーちゃんと同じように
ちゃんと「向こう」に引き継がれて
いるのだと思います。

そんなふうに考えると

 死ぬと生きるの、違い?
 よくわかんないな。

 死んでも生きても、
 ぼくはぼくだからね。

というチャーちゃんのコメントが
よりリアルに感じられてきます。


この『チャーちゃん』という絵本は
そういう
スピリチュアルな世界の存在を
予感させてくれます。


「生」と「死」は断絶したものではない
という識者の述懐には
耳を傾けるべき真理が
ふくまれているのかもしれませんね。

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