「江戸」を絵本で描くとすれば・・どんなアイデアがある?

江戸小紋 絵本発想のヒント

こんにちは、もりのひつじかいです。

日ごろから
不要不急の外出は控えていますが
仕事の都合で御徒町に出かけました。

予定していた電車の1本前のに乗ったら
これが特別快速(「特快」)でして
約束の時間より
1時間も早く着いてしまいました。

喫茶店を探すのも面倒だなと思いながら
ぶらぶら歩き出したら
近くに湯島天満宮(天神)があることを
思い出しました。

上野界隈は何度も来ているはずなのに
天神さまには
これまでお参りをしたことがありません。

そこで少し足を伸ばして
天神さまの界隈で
ひつじかいの大好きな江戸情緒とやらを
愉しむことにしたのでした。

これでも
絵本のストーリー書きの端くれの
そのまた端くれの一人でありますから
江戸というワードを思いついた途端に
やる気スイッチが「かちっ」と入って

〈江戸〉と〈絵本〉とを結びつける
何か「ひもみたいなもの」はないか

あたりをじっくり観察し始めたのでした。

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お~い、江戸!情緒はどこだ~い?

御徒町から道なりに歩いて
天満宮の裏門に当たる夫婦坂側から
境内への段々を登ることに。

きれいに整備された夫婦坂
といいますか石段には
すでにお江戸の面影はありません。

坂を登りきり
本殿の横をかすめて正面へと回り込み
お賽銭は五円玉二枚を重ねー

重ねてご縁がありますように!

と洒落てみたかったのですが
残念ながら五円玉が手元になかったので
臨機に応変し、二礼二拍手一礼を。

湯島天満宮

顔をあげて四方を見回すと
かつて参拝した

なんだ「神田の大明神」さまが

そうであったように
境内は粛然と整えられ
土なども露呈しておりません。

土ばかりか
いずれの建造物にも
お江戸の趣を見つけることは
かなわぬ願いでありました。

目に飛び込んできたのは

湯島名物!合格祈願揚げ饅頭

の桃太郎旗ばかり。

湯島という言葉に惹かれ
勝手に江戸情緒を彷彿とした
ひつじかいのひとりよがり
であったというわけですね。

江戸時代にもう絵本はあったって!

ひつじかいは
それほど詳しいわけではありませんが
江戸時代にはすでに絵本的な草紙が
つくられていました。

大江山の鬼退治みたいな
奇想な説話ものが人気だったようです。

そういう古い絵本(草紙)を見ると
なんとその時代から
絵本(あるいは絵本的なもの)は
「見開き」を採用しています。

驚きました。

この「見開き」というスタイルは

我が国では300年ほどの伝統を有する

クラッシック・スタイルだった

というわけです!

古いけれどあたらしい!
でも、やっぱりふるい!

湯島でのお江戸探しをとおして
絵本というものの奥行きに
あらためて気づかされた
そんなひつじかいであったわけです。

江戸をモチーフにした絵本を探してみると・・

江戸をモチーフにした絵本は?
などといわれても
すぐにピントきません。

乗りかかった船ですので
少し検索してみることにしました。
すると、ヒットした絵本は-

『江戸のお店屋さん』
(ほるぷ出版)

『絵本 江戸のまち』
(講談社)

お江戸日本橋

『江戸の子ども行事あそび12か月』
(偕成社)

『江戸の子どもちょんまげのひみつ』
(偕成社)

『江戸の長屋の朝昼晩』
(絵本塾出版)

『江戸の迷路』
(汐文社)

『江戸の妖怪一座』
(フレーベル館)

『はなびのひ』
(佼成出版社)

などなど
江戸の文化や行事、生活等を
絵本仕立てで編集したものが中心。
お江戸情緒をビジュアルに学ぶには
うってつけの教材かもしれません。

でも
ひつじかいが探しているのは
絵本らしい絵本
つまり物語仕立ての絵本です。

さらに検索を進めていくと
ありましたよ、ありました。

『たなからぼたもち』
(廣済堂あかつき)

なんてのが。

あとは
『おでんさむらい』シリーズ
(くもん出版)
くらいでしょうか。

『おでんさむらい』は
半分は江戸の暮らし向きを描出したもの
ですから、純粋な物語絵本とは
呼べないかもしれません。

ということは

江戸時代をモチーフにした絵本には

まだまだ参入の余地がある

ということになりますね。

ひつじかいが夢想する「お江戸絵本」の迷案?

では、ひつじかいだったら
どんな「お江戸絵本」を
創作するでしょうか?
想像力をはたらかせて
あれこれ考えてみました。

*大江山の鬼退治の絵本を
 夢中で読み耽る
 絵本好きな少年が入り込んだ
 絵本草紙の摩訶不思議な世界を描く
『おにたいじ』

*幼少より厳しく躾けられる武士の子。
 でも、ちょんまげがいやでいやで
 仕方がありません。

ちょんまげ

 そんな少年の反抗と夢想を描く
『ちょんまげなんてだいきらい!』

*花火師になりたいとあこがれる
 ある武士の子の物語。
 身分を超えた友情が
 夏の一夜に燃え上がる。
『たまや~ いっちょあがり!』

*貧乏子沢山井戸端咄!
 だけども圧倒的に楽しい長屋暮らし。
 そんな長屋に「おっかあ」と呼ばれ
 他から一目置かれる母親がいた。
 「おっかあ」の底抜けに豪快な生き様を
 いきいきと活写。
『おそれいりやのきもったまおっかあ』

とまあ
こんな感じでどうでしょうか。
時代背景をお江戸に移しても
新たなネタがみつかりそうです。

え?
実際に書いたわけではないのだから
なんとでも好きなことが言えるって?

おいちゃん
それを言っちゃあ、おしまいよ!

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