現代アートは難解?でも簡単にわからないところが面白い!

現代アートを見物する人々 絵本の美術館・童話館ほか
現代アートは難解?

こんにちは、もりのひつじかいです。

ひつじかいが今すんでいる地域には
数々の野外彫刻が展示されています。

ここもかつては由緒ある町だった由。
あの「平成の大合併」により
政令指定都市の一角に編入されたのです。

かつてこの町には
現代アート(彫刻)に対し
純真なあこがれのようなものが
あったのではないかと想像されます。
林間にたたずむ現代彫刻の数々が
往時の熱い思いを
今に伝えてくれているのです。

この地域全体が
広大な野外美術館のようでもあります。

ところであなたは、現代アートについて
「難解でよくわからない」
という先入観を持ってはいませんか?
そういうひつじかいも
じつは現代アートについては
よくわかってはいません。
よくわかってはいませんが
それらの作品(特に彫刻)を眺めるのは
大好きなのです。

こんな例え方をするのは不謹慎なのかも
しれませんが
「ナンセンス絵本」を読んだときと同じで
すんなりと胸に落ちません。
でも、「すんなりわからない」
「簡単にわからない」というところが
じつに面白いと思うのです。

わからないという気持ちを抱いたまま
もう一度その彫刻の前に立ちます。
決して難解だとは思いませんが
それでもやっぱり、わかりません。

何度も何度も立ちます。
何度立ってもわかりません。
ただ、飽きるということはありません。

それがとても不思議です。

さいわいここには、そういう現代彫刻が
いくつもいくつも展示されています。
せっかくですから
これからときどき
それらの作品を紹介していきたいなと
思っています。

スポンサーリンク

橋の両岸に置かれた「極めて現代的な」現代彫刻

その彫刻は、大きな橋の両岸の
ちょうど対になるような位置に
配置されています。

右岸と左岸に置かれたセットで
ひとつのまとまった作品になっています。

右岸に置かれた現代彫刻
☆右岸に設置された彫刻

左岸に設置された現代彫刻
☆左岸に設置された彫刻

いかがですか?
面白いでしょう?
橋をはさんで
200メートルちかくも
離れたところに置かれた彫刻が

ワンセットだなんて・・

これが現代アート
現代彫刻なんだと思います。

おっと、肝心のタイトル&作者名を
お伝えしていませんでしたね。

*作品タイトル
 『記憶容量-水より、台地より』
*作者名
 岡本敦生(おかもとあつお)

これは、置かれる場所からの
触発ではなく、作者の内面思考から
生まれた作品である。
石という素材の特性と、
作者の関わりによって展開され、
石の意外な表情の表現を
意図している。

環境の中で、
これら作品がどのように
呼吸を始めるかを見届けたい。

(左岸に置かれた説明プレートより)

この作品は、この場所から放たれる
インスピレーションをもとに
制作されたものではないと
作家は正直に書いています。

この作品は、写実ではなく
作家の内観的な「思考」から生まれたもの
だというのです。

難解だと感じさせてしまう理由が
どうやらこのあたりに潜んでいそうですね。
わからなくて当然といえば
当然でしょうか。

ただ最後のところで作家は
面白いことを言っています。

環境の中で、

これら作品がどのように

呼吸を始めるかを見届けたい。

「環境」というのは
「この地・この場所」と
読み替えることができるでしょう。

それはおそらく
作家自身に向けられた言葉
というだけではなく
このアート(彫刻)を視るもの全員に対し
投げかけられた言葉なのだろうと思います。

この地、この場所で
この作品がどのように呼吸を始めるか
みなさん
じっくり観察していてくださいね
というわけです。

だとするならば、それを素直に
感じ取ればいいのではないかというのが
ひつじかいが汲み取ったメッセージです。

現代アートの〈エッセンス〉を感じてみよう

現代彫刻
『記憶容量-水より、台地より』が
意味するビジョンは
ひつじかいにも解釈できません。

でも、ここまで書いてきたように
感じ取ることはできます。

もしかしたら
まったく見当違いなことかもしれませんが
このアート(彫刻)に対し
ひつじかいが感じ取ったエッセンスを
短い言葉に還元し、それをあなたに
お伝えしてみたいと思います。

ごつごつと硬い感じの右岸の現代彫刻
*右岸の作品は
 どちらかというと、ごつごつと硬く

全体に丸みを帯びている左岸の現代彫刻
*左岸の作品は全体に丸みを帯びている。

*右岸の作品は彫刻家が言う「台地」を
 左岸の作品は「水」を連想させる。

*石は台地から
 水の浸蝕によって切り出される。
 または時間の侵蝕によって・・

*彫刻家の「内面思考」により
 切り出されたこれらの石も
 「環境」という触媒の中で
 浸蝕が始まるのかもしれない。

*そのとき石は
 新たな呼吸を始める。
 物語が始まる。
 記憶が積み重ねられていく。

*右岸の石(作品)も
 左岸のそれ(作品)も
 今やすっかり
 環境に溶け込んでいるように視える。

ちなみに彫刻家・岡本敦生氏は
現代彫刻を代表する作家のひとりですね。

現代アート(現代彫刻)は難解だと
ひとり決めしてしまう前に
作品の側にぼんやりとたたずみ
ただただ感じてみましょう。

何を感じればいいのかって?
もちろん、その作品の息継ぎを!です。

「ナンセンス絵本」を読むときのように
頭でわかろうとはせずに
ただエッセンスを感じてみましょう。

そうして
それを短い言葉で表現してみましょう。
言葉に還元することで
「難解だ」「わからない」は
「難解だ」「わからない」なりに
ストックされていくはずですから。

さあ、では次の作品はどうでしょうか?

シカゴにある彫刻

*設置場所:シカゴ(アメリカ)

こんな感じ・・

現代アートマルセイユ

*設置場所:マルセイユ(フランス)

こんな感じ・・

現代彫刻3

*設置場所:不明

こんな感じ・・です。

え?
何にも感じないって・・・?

何度も言うようですが

無理にわかろうとするから

「難解」になってしまうのです。

わからないから面白い!
わからないけど面白い!

現代アート(現代彫刻)は
そんなカジュアルな気持ちで
見つめることから初めてみましょう。

ほら
いつも通っている公園の片隅にも
あなたに見つめて欲しいオブジェが
息づいていますよ。

感じましょう。
もっと自由に。

 

タイトルとURLをコピーしました