こんにちは、もりのひつじかいです。
後悔とは-
「前にした事を後になって悔いること」
と辞書にはあります。
しかし・・
アメリカの社会心理学者
トーマス・ギロビッチが
こんなことをいっているそうです。
人間は
行動した後悔よりも
行動しなかった後悔の方が
深く心に残る。
と・・。
胸に手を当て、これまでの
過ぎ越し方を振り返ってみると
まさにこの言葉のとおり
行動しなかったあの日の自分や
行動できなかったふがいなさに対し
後悔の念も一段と高まります。
ちなみに
ギロビッチ先生によると
「行動しなかった事」による後悔は
全体の75%にも及ぶのだとか・・。
もう一度あの日に帰って
「あなたのことが好き」と
伝えたかっただけなのに・・・
後悔の念に駆られるくらいなら「やる」しかない?
思ってるだけで何もしないんじゃな
愛してないのと同じなんだよ。お前の気持ちを
相手に通じさせなきゃ・・愛してんなら態度で示せよ。
『男はつらいよ 寅次郎の青春』
第45作(1992年)より
かのフーテンの寅さんも
たった一人の甥っ子、満男に向かって
こんなふうに諭していますよね。
態度で示せ
つまり、行動しろと・・
また
シンガーソングライターの
中島みゆきさんは
こんなふうに歌っています。
どうしてどうして素直に
貴方に心を伝えなかったか
後悔してる
貴方は遠くで私を忘れる
朝が来るまでに1人に戻っている中島みゆき作詞・作曲
『後悔』より抜粋
ここに取りあげたふたつの例は
「恋」についてのお話しですが
後悔というのは-
「恋愛」「結婚」「離婚」「不倫」
「家族」「友人」「隣人」「人間関係」
「就職」「転職」「離職」「退職」
「ギャンブル」「お酒」「喫煙」「借金」
「病気」「告知」「終活」などなど
人生のありとあらゆる局面に
からんでくるしがらみでもあるわけです。
あのとき-
どうしてどうして
素直に伝えなかったのか・・
どうしてどうして
ああしなかったのか・・
こうしなかったのか・・
わかっていたはずなのに
どうしてどうして
どうして・・
「破鏡再び照らさず」
という諺があります。
割れて
光りを照り返せなくなった鏡のことを
くよくよと思い起こすのは
もうこのへんで
やめにしませんか?
ギロビッチ先生ではありませんが
「やらなかった」後悔の方が
圧倒的に多いというのならば
「やれ」ばいいわけですから
簡単なことです。(汗!)
ということで
次のセクションでは
後悔の念に駆られてばかりの毎日を
健気に〈生き抜くための処方箋〉を
いくつかご紹介したいと思います。
くよくよしない生き方にシフトチェンジ!
あのとき「やらなかったこと」は
もう二度とやり直すことはできません。
だからこれからは
新たに起きることに
フォーカスしていきましょう。
後になってから
「ああすればよかった」
「こうすればよかった」と
後悔の念に駆られない生き方に
シフトチェンジすればいいわけです。
『死ぬときに後悔しない生き方』
内藤いづみ・著/総合法令出版/2019
「終わりよければ全てよし」と
かのシェイクスピアも言っています。
人間、死を目前にして後悔がなければ
これほど幸福なことはありません。
この本で取りあげている人々の
「逝き方」を
しかと胸に焼きつけておきましょう。
これを読めばあなたの過去のできごとも
淡くかすんで見えてくるはずです。
後悔の念に駆られずに逝くための生き方が
イメージできますよ。
『この瞬間より大事なものなんてない
今ここが人生の目的地なんだ
Bashar×山崎拓巳』
ダリル・アンカ&山崎拓巳・著/ヴォイス/2020
スピリチュアル系の書物です。
タイトルがものすごく長い本ですが
内容を的確に表現しています。
つまり-
わたしたち人間にあるのは
「今」というこの瞬間だけ。
だから、これ以上大切なものは
どこにも存在しない。
という「時間」の概念に関する定義を
噛み砕いた言葉です。
至上である「今」の
「ここ」が目的地だという言葉には
強烈なインパクトがありますね。
後悔の念に駆られてばかりの
「今」のわたしの〈くよくよ〉も含めて
ここが
「今生のあなたのステージ」なんですよ
という趣旨のことをいっています。
Bashar(バシャール)という存在を
全く知らない人でも
大きな刺激を受けることでしょう。
Basharは、チャネラーである
ダリル・アンカを通して
こんなメッセージも伝えています。
あなたが過去に自分で選択したことで、上手くいかなかったことがあるのなら、そこから教訓は学べますよね。もしそうなら、次からはもっと良い選択をすればいいのです。あなたがそのことを意識しようがしまいが、過去に自分が選択したことには、すべてのことに意味があったのです。
『この瞬間より大事なものなんてない~』
(38~39ページから抜粋)
「上手くいかなかったこと」を
「後悔したこと」に置き換えれば
文意は通じるはずです。
それでも
絶対に後悔の念に駆られたくない
もっと泥臭く生きたいという人には-
『嫌なこと、
全部やめても生きられる』
プロ奢ラレヤ-・著/扶桑社/2019
著者はプロの奢(おご)ラレヤ-
つまり「奢られ屋」
他人から食事などを奢ってもらうことを
生業にしている人ということです。
なんともふざけたペンネームですが
それが彼の本業!でもあります。
で、書物の中身は・・
常識だから・・と思い続けてきた
社会通念がひっくり返ることばかり。
あなたの目からも
きっと大きな鱗が落ちるはず。
この本を読んでわかることは
後悔も含め多くのストレスは
「嫌なこと、苦手なことをやり続ける」
ことから始まるらしいということ。
だからそういう嫌なことは
奢ラレヤ-さんは一切やりません。
お金がなくてもあせりません。
お金をはじめ
「所有する」という欲が希薄なんです。
この境地に達すると
とたんに肩の力が抜けて
視界が明瞭になるのだとか。
後悔?
それって何だっけ?
日日是好日(にちにちこれこうじつ)
平凡な毎日が驚きのワンダーランドに!
ただただ脱帽・・・
でも、いきなり舵を切れないという人には・・
ジグソーパズルを完成させるみたいに
こつこつと生き方を変えていきたい
いきなりは大きく舵を切れないという
そんなあなたには-
『小さな習慣』
スティーブン・ガイズ著/田口未和翻訳
/ダイヤモンド社/2017
をおすすめします。
どんなことでも
習慣化することができれば
大きなタスクを成し遂げることができる
という信念に基づいて書かれた書物です。
小さな習慣を侮るなかれ!
千里の道も一步からと
かの老子も宣っています。
始めてみようではありませんか
小さな一步から・・
本当に小さな一步ですから
最初は「笑っちゃう」かもしれません。
でも、そこが肝心。
笑いながら楽しみながら
こつこつと続けていきましょう。
小さな習慣を習慣化できたら
あなたにはもう
怖いものなどありません。
気がつけばあなたは
後悔の念に駆られることのない
強靭な歩みを
歩んでいることでしょう。