こんにちは、もりのひつじかいです。
今日は
【絵本の出版】に向けて行われた
出版社との面談後に届いた
1通のメールについてお話しをします。
絵本をつくりたいと思っている、あなた!
あなたには
ぜひ聞いておいて欲しいと思います。
メールに書かれていた言葉とは・・
絵本出版社の
担当者さんとの面談後、ひつじかいは
全面的に書き直すこととなりました。
この経過の詳細については
→ こちらの記事でご確認ください。
ということで、ひつじかいは-
・キャクターを設定し直し
・そのキャラクターに性格を与え
・舞台設定を見直し
・プロットを考え
・とりあえず第1稿を仕上げ
・原稿を12または16に分割する手法で
練り上げていこう!
そう計画をたてて
張り切って取り組んでいたところへ
先ほどお話しした担当者さんから
1通のメールが届いたのであります。

そこには、こう記されていました。
「子どもたちが今、何に関心があるのか
年齢別にでも把握できればいいですね。」
たったこれだけの文面でしたが
これを読んで、ひつじかいは
はっとしましたね。
この文面を裏返せば
担当者さんが言いたかったことが
おのずと浮かび上がってくるように
感じられたからです。
つまり、こうです―
(ひつじかいさんが
熱心に取り組まれているのは
よくわかりますが・・)
今の子どもたちに関心があること
いわゆるニーズを
テーマにされてはいませんよね。
(自分が書きたいことだけを
書いていては、いつまでたっても
◯◯しませんよね。)
少しリサーチされてみてはいかがですか。
が~ん!
ショックだな・・。

言われてみれば
まったく、そのとおりです。
言い訳も何もありません。
頭の中を点検してみれば
ひつじかいの心象に「渦巻いている」
テーマの大半が
ひつじかいが書きたいテーマであり
モチーフであります。
「これは心にしみ入るお話しだから・・」
「これはためになるお話しだから・・・」
「これはとても面白いお話しだから・・」
と
自分の価値観を追求するあまり
子どものニーズをリサーチすることを
完全に失念していました。
ひとりの子どもに向かって語るように
語らなければならないということ。
そしてその子どもが
今、聞きたいお話しを語らなければ
ならないということ。
絵本のストーリーを語るものとしての
原点を、どうやらひつじかいは
見失いかけていたのかもしれません。
担当者さんは面談を通して
そんなひつじかいの偏向ぶりを
機敏に感じ取られたのだと思います。
そこで、一見何の変哲もないメールを
タイムリーに送信してきた
というわけです。
今、子どもたちの関心があることって何?
こうして、かなり遠回りをして
子どもという「原点」にかえることを
思い出したひつじかいですが
では、そんな子どもたちの関心が今
どこに向かっているのか?
彼らのニーズとは何なのか?
肝心の点については
何一つリサーチできない有様です。
けれども、右往左往しているうちに
『絵本の書き方』 ![]()
の中に出てきた
【アイデア・ファイル】というものを
思い出したのでした。

絵本のストーリーとして仕立て上げたい
テーマやモチーフに見出しを立てて
その具体例(エピソード)をカード化し
ファイリングするというものです。
「絵本作家に新しいテーマはいらない」
という教えを真に受けるならば
子どもに関する主要なテーマは
ひつじかいが子どもだったころと
そんなに大きくは変わらないはず。
あとは具体例(エピソード)を書き出し
子どものニーズをあぶり出すための
手がかりとすればよいのです。
これだったらできそうだなと思いました。
参考までに、ひつじかいが見出した
テーマ&具体例(エピソード)を
次に書き出してみますね。
*おもちゃ
・クリスマスのプレゼント
・サンタに会いたくて起きていた
・兄弟で喧嘩してたら壊れちゃった!
・パパの方が夢中
・パワーショベルで道路工事(家の中)
・スポーツカーを乗り回す
・部屋中プラレール!
・部屋中積み木だらけ!
・おもちゃ屋さんで欲しくて泣いた
・お人形よりぬいぐるみ
・ぬいぐるみを旅先までも
・すごろく&人生ゲーム地獄
・着せ替え人形高じて自分を着せ替え
こうやって書き出してみると
エピソードって【おもちゃ】だけでも
結構ありそうですね。

「恐竜展」の入館者数が50万人を突破
などというニュースもありましたので
男の子に人気の恐竜についても
同じようにやってみましょう。
*恐竜
・恐竜展へ出かけた
・恐竜展で化石をゲット
・恐竜の映画が怖くて泣いちゃった
・恐竜公園の思い出
・お気入りはパラサウロロフス
・恐竜と怪獣の違いは?
・ネッシーは本当にいるのかな?
・かわいい恐竜のぬいぐるみ
期待したほどたくさんは出てきませんね。
恐竜に関心がある年代は
絵本世代よりも上なのかもしれません。
と、まあ、こんふうに
テーマ別にエピソードをカード化し
これを3~4か月は続けるのだそうです。
そうすると
絵本が書けるくらいのエピソードが
知らない間に集まってくるのだとか。
3~4か月というのは少し気の長い話し
ですが
やってみても面白いかもしれませんね。
ちなみにあなたは
どんな方法で子どものニーズを
リサーチされているのでしょうか?
これからは、ひつじかいも
アンテナを高くしていこうと思います。
よろしかったら【アイデア・ファイル】
活用してみてくださいね。
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