こんにちは、もりのひつじかいです。
今日はがらりと趣をかえまして
絵本ともつながりの深い
「童話」関連のコンクールについて
ひつじかいの体験にもとづく口コミを
ご披露します。
現在ひつじかいは
絵本のストーリー部門の創作に
軸足を置いていますが
少し前までは
主に童話を書いていました。
ご多分に漏れず各種コンクールに応募し
こちらにつきましても
いまだ連戦連敗中であります。(汗!)
ですから、本日のお話しも
それにまつわる体験談
いわゆる「口コミ」に関すること
であります。
絵本はもちろんのこと
童話にも関心があるという方は
どうぞ足をお止めくださいませ。
何かのお役には立てるかもしれません。
童話コンクール別〈体験的口コミ〉はこう!
これまでにひつじかいが応募した
絵本&童話関連のコンクールは
次のとおりです。
*JX-ENEOS童話賞(現ENEOS童話賞)
*日産 童話と絵本のグランプリ
*ミツバチの童話と絵本のコンクール
(現ミツバチの絵本コンクール)
*グリム童話賞
*新見南吉童話賞
*家の光童話賞
*えほん大賞
*絵本出版賞(審査)
落選にめげず
ほとんどのコンクール(審査含む)に
最低2回は挑んでいます。
1回目ではよく分からないことでも
2回目ともなれば多少の工夫もしますし
そのコンクールの「傾向と対策」について
リサーチをしたりもしますよね。
それでも
世の中はそんなに甘くはないわけです。
ひつじかいの
そういう残念な体験的口コミを
応募コンクール別にまとめてみました。
まずはENEOS童話賞から
初めて「童話」というものに挑んだ
*JX-ENEOS童話賞(現ENEOS童話賞)
についてです。
このコンクールは
頻繁にネーミングを変えていますが
2021年現在で開催数52回を数える
童話賞界の、いわば草分け的存在です。
審査員には童話作家の立原えりかさんや
『魔女の宅急便』で知られる
角野栄子さんなどが名前を連ねています。
応募総数がどんなに多くても
「審査員は全ての作品に目をとおす」
とのことでしたので
ぼくの原稿を角野さんが読んでくれる!
と思ったら震えましたね、さすがに。
個別の落選通知はもらえませんが
審査後、入選作品が掲載された冊子を
参加者全員に送ってくれますので
改めて自分が落選したこととか
入選作の傾向を確認することができます。
ここ何年間か
「心のふれあい」をテーマにしています。
一見簡単そうに思えるこのテーマですが
書き出してみると意外に漠然としていて
ひつじかいも苦戦しましたよ。
東北の大震災をモチーフにした作品が
入選したこともありましたが
ひつじかいの印象では
日々の暮らしの中の
ほのぼのとした出来事とか
あたたかなふれあいのエピソードなどが
好まれる傾向にあるようです。
もちろん、ファンタジーもオーケーです。
次の応募が始まる前に
きまって募集要項を送ってくれます。
「テーマは厄介だけど別れがたい」
そんなコンクールのひとつであります。
続いては、日産 童話と絵本のグランプリ
*日産 童話と絵本のグランプリ
についてお話ししましょう。
こちらも歴史は古く
童話コンクール界の
レジェント的存在であります。
応募総数の多さもさることながら
入選作のクオリティーの高さは
おそらく他の追随を許しません!
なんて、思わず力が入ってしまいました。
入選作品をいくつも読んでみましたが
完成された筆致に、身がすくみましたね。
なんてとこに応募してしまったんだろう!
偏差値高すぎでしょー!
それもそのはず
一説には「童話作家への登竜門」とも
呼ばれているそうです。
例年テーマは自由。
自由というのは本来はうれしいはずですが
正面切って「自由ですよ」といわれると
かえって心細くなったりもします。
審査は、やはりストーリーが
重要視されているように感じますね。
入選を果たすためには
破綻のない完結した物語を
淡々と語るスキルが求められるでしょう。
リアルもの、寓話、ファンタジーなど
カテゴリーはなんでも構いませんが
いまお話ししたスキルは必須です。
でも、ご安心ください。
入選者の履歴を読ませていただくと
4回、5回とチャレンジを続けた人が
ほとんどです。
ということはー
あなたにもチャンスはある!
ということです。
ご健闘をお祈りします。
新見南吉へのオマージュを作品に!
随分長くなってしまいましたので
あとひとつだけ
*新見南吉童話賞について
お話しをさせていただきますね。
新見南吉といえば
『ごん狐』があまりにも有名ですが
ひつじかいはどちらかというと
『手ぶくろを買いに』派ですね。
その新見南吉の童話賞です。
新見南吉記念館の主催ですから
いわゆる官製の賞ということになります。
このコンクールには
2つの応募部門があります。
一つは一般的な「自由創作部門」です。
そしてもう一つが
「新見南吉オマージュ部門」といいます。
オマージュ部門というのは
南吉の童話に敬意を表し
彼の童話を下敷きとして
新たな物語を創作するための部門です。
南吉ファンのひつじかいは
このオマージュ部門に2回
チャレンジしたわけです。
下敷きにしたのは『手ぶくろ~』の方
ではなくて『ごん狐』でした。
官製の童話賞ですから
落選者への通知は一切なし
入選作はWebで、というスタイルです。
この対応
新美南吉の人となりを愛する
ひつじかいにとりましては
非常なる淋しさを感じますね。
ちなみに、ひつじかいはこのとき
『狐婿(きつねむこ)』
というお話しを書きました。
百姓の「権左」に惚れた
女狐「おこん」の哀しい物語です。
いつか機会がありましたら
このブログで公開したいと思っています。
※注:後日『狐婿』をアップいたしました。
興味がある人はご覧ください。
と、筆の赴くままに
絵本とも関連の深い
童話関連のコンクールについて
ひつじいかいの体験的口コミを
お伝えしてきました。
いくつか童話を書いた経験からいうと・・
最初に童話という形式で書いて
あとからそれを
絵本のストーリーにリライトしていく
という手法があることに気がつきました。
よろしかったら、あなたも
一度試してみてください。
グリム童話賞について一言
*グリム童話賞について
お話ししておきたいことがありました。
このグランプリは
落選者に対し
1枚1枚丁寧な通知を送ってくれます。
しかも、名前と作品タイトルは手書きで。
なにかあたたかなものを感じます。
残念な気持ちにならずにすみます。
よろしかったらチエックしてみてください。
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