野菜嫌いな子どもに贈る絵本ストーリー「はじめてのおつかい」

野菜嫌いな子に贈るラディッシュ オリジナルストーリー
しろくてながいのくださ~い!

こんにちは、もりのひつじかいです。


一昨日
実家のあるN県から
3年間という期限付きで仮寓している
神奈川県下の
とある政令指定都市に帰ってきました。

政令~と言いましても
ひつじかいが住んでいる地区は
平成大合併前は町域だったところでして
緑はゆたかだし
星もきれいだし
住人はきさくに挨拶を交わし合うし
おまけに狸まで顔を見せるわで
なんだか実家のごとき田舎感にあふれた
誠に住心地のよい場所なのであります。

でもここには
実家周辺ではほとんどお目にかかれない
「あるもの」があるんですよ。
それが、無人の野菜販売所です。

アパートのすぐ近くに2か所。
ちょっと足を伸ばせば+4か所。
ウォーキングを兼ねてさらに5~6か所。
なかには梅干し専門の販売所があったり
苺などのベリー系中心のものがあったり

いろいろな販売所があって
とてもおもしろいのです。

そうした販売所のどこかに行けば
いつでも新鮮な野菜が手に入るし
(突然お休みの日もありますが!)
スーパーよりもだいぶ安いし
たまには山菜が並べてあったり
お得な「はぶき」があったりで
けっこう重宝しています。

今回はそんな無人野菜販売所をめぐる
ささやかな物語を
あなたにお話ししたいと思います。

でも
どうせなら
野菜嫌いな子どもがよろこびそうな
野菜絵本!のような楽しい感じに
仕上げてみましょう。

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無人野菜販売所がいっぱい!

アパートの前には、ほら!

小さな販売所

こんなに小さな野菜販売所。
ここは普段はベリー系が中心ですが
残念ながら本日は開店休業。

狭い通りをのぼっていくと

狭い通り

見えてきましたよ~

次の販売所

次なる無人野菜販売所が。
本日は-

白菜と新じゃが

え~白菜と新じゃがだけか・・。
ちょっとがっかり。

橋を渡って少し行くと

野菜直売所

「野菜直売所」の看板。

本日のおすすめは

真竹竹の子

ブルーベリーと新真竹竹の子。
(なんだか舌を噛みそう)
真竹だけにお値段もたけ~。(笑)

こちらは小さなお店だけれど
いつもおいしいものが置いてあるよ。
今日はと・・酒まんじゅうだ!

酒まんじゅう

えへへ。

さあて
お目当ての
無人野菜販売所が見えてきました。

無人販売所

無人の野菜販売所は
次の条件をクリアーすれば
行政の認可を取る必要がないんだって。

1自分の土地に建てること
(当たりまえでしょう!)

2建物の面積は200㎡以下であること
(ご覧のとおり。そんなに大きなものは
 必要ございません!)

3加工食品は売らないこと
(先ほどの酒まんじゅうは
 ちゃんと保健所の認可を受けてます。)

 

さてと
この無人野菜販売所は
このあたりでは一番大きいところだから
今日はここをお借りして
野菜嫌いな子どもでも喜んでくれそうな
絵本のストーリーを書いちゃいましょう。

お話しの設定は・・

お話しの設定は
こんな感じです。


未就学の男の子(5歳)が
はじめてのお使いで大根を買いに来た
としますね。

もちろん
無人の野菜販売所は初体験です。

見てのとおり販売所は
道路脇に建っていますので
「5歳の子どもには危ないわ!」
という心配はなさらないでくださいね。

物語の設定では
ちゃんと安全な野道の脇に
建っていることにしてありますから。

さあ
どんな展開になるのやら
なんだかドキドキしちゃいますねえ。

はじめてのおつかい

こんにちは。

はい、こんにちは。

おやおや、気の早いこと。
もう始まってしまったようですよ・・。

こんにちは・・?

はい、こんにちは。

あれ? だれもいないの?

おります、おりますよ。

え? どこ?

ここに。

え? どこ?

ここですよ。

へんだなあ、こえはきこえているのに。

男の子はきょろきょろと
無人の販売所内を見回しますが
声の主には気がつきません。

あのねえ、ぼくこどもだから
おじさんのこと みえないんだよ。
ごめんね。

いえいえ、ぼうや
あやまることなんかありませんよ。
わたしのことがみえないひとは
いっぱいいますから・・。

ふうん、そうなの・・?
なんだかおじさん、かわいそうだね。

ありがとう、ぼうや
きにかけてくれて。
でもおじさん、なれっこだから・・。

そうなの・・?
おじさんって、つよいこなんだね。

そうですよ
つよいこなんですよ。(笑)
ところでぼうや
きょうはなにをかいにきたのかな?

え~とね・・。

思い出そうとしている、男の子。

これかな?

突然ズッキーニが宙に浮かびあがります。

ズッキーニ

それは、なあに?

これはね、ズッキーニっていうんだよ。
キュウリのおやぶんみたいだけれど
キュウリではないんだよ。

違う、違うと首を振る男の子。

じゃあ、これだ!

次に新玉ねぎが宙に浮かびあがります。

それは、しんたまねぎでしょう?

そうだよ、よくしっているね。

だって、ぼく
しんちゃんっていうんだよ。
ぼくとおんなじなまえだから
おぼえているんだ。

かんしん、かんしん。

おじさんにほめられて
ちょっと得意げな男の子。

ぼくがほしいものはね
すこしながいものだよ。

わかったぞ、これだね。

ふき

次に舞い上がったのはフキ。

ちがうよ、ちがうよ
そんな、くきみたいなものじゃないよ。

ごめんよ、ごめんよ。
ではこれ! いまがたべごろ!

おかひじき

今度は「おかひじき」が
ふんわり、ふわわ。

するとそこへ
おばあさんがやってきて
かぶを手に取りました。

「あっ」と声をあげる男の子。
何かを思い出したみたいです。

おばあさんも男の子に気がついて
目を細めています。

おつかい、ごくろうさま。

こんにちは、おばあさん。
まいにち、あついですね。

男の子はそういうと
ぺこりと頭を下げました。

まあー、なんて
かわいいぼうやなのかしら。

おじさん、思い出したよ!
おばあさんがもってるみたいな
しろいやさいで
もっとず~とながいのください!

ふふふ、とおばあさんは笑っています。

おじさん
しろくてなが~いのおねがいします。
おじさん?
おじさん?
あれ、へんだな
おじさんが、またかくれちゃった。

しきりに小首をかしげる男の子に
おばあさんが
大きな大根を差し出しました。
青々とした葉っぱもついています。

大根

これこれ
ぼくがほしかったのは、これだよ!

そう、よかったわ。

ありがとう、おばあさん。

男の子はまたぺこりと頭を下げると
さっと回れ右をして
とっと駆け出そうとしました。

すると、あわてふためいた声が
こう呼び止めるのが聞こえてきました。

ぼうや、ぼうや
だいじなことをわすれているよ!

あ、おじさんだ!
おじさん
ぼく、なにかわすれものをしたっけ?

ふふふ、とおばあさんが笑いました。
そうしておばあさんは
財布から小銭を取り出すと
集金箱に「ぽとん」と落としました。

集金箱

あ、そうか
おかねをはらわなくっちゃ!
え~と、え~と
だいこんって、おいくら?

100えんよ。

とおばあさん。
そうして
男の子の手のひらのうえで
きらきらと光っている硬貨を
指差しました。

これひとつで、いんだよね・・・

男の子は
自分に言い聞かせるようにそう言うと
集金箱に硬貨を入れました。
「ぽとん」と音がして
100円玉が落ちていきました。

そうして
男の子は大根をしっかりかかえ
おうちに向かってかけ出しました。
長い長い大根の葉が
ゆらゆらと揺れています。

男の子が走っているのか
大根が走っているのか
おばあさんには
どっちがどっちだったか
見分けがつかなくなっていました。

おわりです。


あなたの近所にも
何か風変わりなものはありませんか?

そんな風物を題材に
絵本のストーリーをひとつ
ふんわり「焼き上げて」みては
いかがでしょうか。

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