小説家・町田康の脱酒(ざけ)宣言?〈しらふで生きる〉とは!

2つのシャンパングラスに満たされた琥珀色のシャンパン メッセージ
しらふで生きられる?

あけまして、おめでとうございます。
もりのひつじかいです。

今回は、ひつじかいの
「こころに突き刺さった言葉」について
お話ししたいと思います。

それはお酒にまつわるもので
「しらふで生きる」という言葉です。

お酒と絵本とどんな関係があるの?
なんて言われてしまいそうですが
じつは
何もありません。

しかし

ひつじかいが受けたこの衝撃を
どうしてもあなたには伝えたくて
こうしてキーボードを叩いているのです。

歳の初めの寄り道?に
ちょっとだけおつきあいくださいませ。

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これは一酒(?)の〈脱酒宣言〉ではないか!

お屠蘇気分も抜けやらぬとある朝
何気なく朝刊を開いておりますと
小説家・町田康(こう)さんの新刊案内が
一面下段の広告欄に掲載されていました。

その本の題名は
『しらふで生きる』(幻冬舎)といいます。

30年間お酒を抱えて生きてきた
大酒飲みの作家が
4年前に突然「酒断ち」を思い立ち
爾来
1日もお酒と交わっていないのだとか。

ビールを持って酔っ払ってるお父さんのイラスト

まだリアル本を手にしていませんので
あまりうかつなことは言えませんが
これは
「酒断ちのススメ」みたいな
実用書の類などではなく
〈しらふ〉で生きることを選択した
破天荒な作家の、いわば
〈脱酒〉(だつざけ)宣言の書
ではないかと思うのです。

ちなみに
本のPR文にはこうあります。

人生の寂しさと短さを

酒なしで味わおうと思った。

あいた!
そうきましたか・・・。

雨の日の窓辺で

あなたは

人生の寂しさや

人生の短さを

アルコール抜きで味わいたいと

そうおっしゃるのですね?

いやー
身につまされるなあ・・・。

やられた!
というのが正直な感想ですね。

まさに虚を突かれて・・・

夜明け(田園風景)

息子の死からもうじき2年。

ひつじかいはそもそも
毎日晩酌をするような
律儀な?タイプではありませんでしたが
最近酒量が増えてきたなと
自覚しつつあったところなのです。

もしかしたら
息子のいない空白(スペース)を
お酒で穴埋めしようと
しているのかもしれません。

あるいは
彼がいないことで生じる様々な不都合を
お酒のせいにして、故意に
曲解しようとしているのかもしれません。

「虚を突かれる」とは
正にこういうことをいうのでしょうか?

『しらふで生きる』は
昨年の11月に刊行されておりまして
ふた月余りで6刷ということですから
ひつじかいと同じように
「虚を突かれた」ひとが
ほかにも大勢いらっしゃったのでしょう。

町田康さんといえば
もともとはミュージシャンで
芥川賞作家で
各種文学賞を総なめにしている
純文学界の旗手的存在である
ということくらいは知っていますが

残念ながら
ご自身の失敗談を
自虐的に笑い飛ばしたエッセイ
リフォームの爆発しか
読んだことがありませんでした。

ですから
町田康さんが
そんなに名うての❝飲んべえ❞だったとは
全く存じあげませんでした。

一人バーでたそがれるお父さんのイラスト

かつて中島らもという
自他ともに認める
「アル中作家」がおりましたが
らもさんの先達の
大正・昭和期の無頼派作家たちは皆
「蟒蛇(うわばみ)の揃い踏み」
といったような観がありましたね。

個性的な作品群を世に問い
ある程度の評価を受けていた
そうした作家たちも
結局は〈しらふ〉で生きてはいなかった
ということになるのでしょう。

だから
人生の寂しさや短さを
しらふで味わい尽くすこともなかった
ということになるわけです。

「しらふで生きる」とは人生を受け入れること

「しらふで生きる」とは
ある種の人々にとっては
「あなた、飲みすぎでしょう!」
と口やかましく言われる以上に
説得力がある言葉です。

まったくお酒を嗜まないひとにとっては
想像を超えたお話しかとは思いますが
「お酒に呑まれた」経験のあるひとには
切実な問題です。

かくいうひつじかいも
いつしか本筋を外れて
「しらふで生きる」ことを
放擲(ほうてき)
してしまっていたのかもしれません。

人生の寂しさや短さを
酒無しで味わい尽くす
そんな哲学的な生き方があったことを
夢想だにしておりませんでした。

息子が自ら命を絶ったという現実も
ぼくらの前に二度と現れないという現実も
未来永劫彼の結婚式に立ち会うこともない
という現実も
すべて〈しらふ〉で受け入れなければ
ならないのだと思います。

いや
そればかりでなく
これから確実にやってくる〈老い〉や
病や死にまつわる
孤独と寂しさについても
〈しらふ〉で味わい尽くさなければ
ならないのでしょうね。

初春の富士山

正月早々
「しらふで生きる」のたった一言で
ひつじかいのお屠蘇気分は
ものの見事に吹き飛び
はるか天空の彼方に
青雲のたなびくを見たような
そんな清々しい心地がしています。

この2年間
自分はいかに〈酩酊〉していたのかと
改めて思い知らされたような心境です。

「しらふで生きる」
この奥深い言葉を
これからの指標にしていこうと
ひつじかいはこころに決めました。

あなたにも
こんな経験はおありですか?
こころに刺さった言葉はありますか?

真に腸(はらわた)に響く経験は
とても静かにやってくのだということが
今回改めてわかりました。


年の始めの ためしとて
終わりなき世の めでたさを
まず酒やめて 酔い醒まし 
祝う今日こそ 愉しけれ


ひつじかいの〈脱酒〉宣言
果たして本物か否か!

 

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