絵本のなかでは主人公!不思議な友だち〈ぬいぐるみ〉

くまのぬいぐるみとお話しする幼子 絵本発想のヒント
きみはともだち

こんにちは、もりのひつじかいです。

今回は
絵本のなかに登場する不思議な友だち
〈ぬいぐるみ〉について
考えてみたいと思います。

あなたもご存じのとおり
〈ぬいぐるみ〉が主人公という絵本は
思いのほか多いわけですが

まずは
ひつじかいの家に暮らす
クマの〈ぷうちゃん〉のことから
お話しを始めたいと思います。

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娘の友だち、ぬいぐるみの〈ぷうちゃん〉

ぷうちゃんは
こんな感じのぬいぐるみです。

ぬいぐるみのぷうちゃん

〈ぷうちゃん〉という名前は
娘がつけました。

彼女の5歳の誕生祝に
ひつじかいがプレゼントしたものです。

このぷうちゃん
どこからどう見たって
まったくクマには見えませんが
タグにそう書いてありましたので
きっと「そう」なんでしょうね。(笑)

そのタグも
何回かお洗濯(おっと失礼!)
「入浴」させているうちに
いまでは判読不能になっています。

さて
そんなぷうちゃんですが
こう見えて
じつはとてもさみしがり屋さんです。
それを知っている娘は
いつでも家族旅行に同伴します。

でも
困ったことがひとつだけあります。
なにしろぷうちゃんはこの風体ですから
娘の旅行かばんに入り切らないのです。
いいえ、そればかりか
ひつじかいの鞄にも
妻のカバンにも入りません。

自家用車で出かける旅行であれば
車内が多少はきゅうくつになる程度で
どうにか我慢もできますが
娘は
列車で出かける旅行にも
必ず同伴するんですよ、ぷうちゃんを!
なにしろ、大の親友ですからね・・。

どこかの駅の構内で
大きなレジ袋に入れられたクマ!を
見かけたら
それはぷうちゃんだと思ってください。
だって
レジ袋に押し込められて旅をするクマ!
なんて
そうざらにはいないでしょうから。

そんなぷうちゃんと娘との交流も
満10年を超えました。
絵本はもうとっくに卒業してしまった
というのに
ぷうちゃんとの暮らしは
まだまだ続いています。

〈ぷうちゃん〉からのメッセージ!

ベッドでお目覚めぷうちゃん

では、ここで
わが家の主人公ぷうちゃんからも
少しお話しをしてもらいましょう。

ぷうちゃん、お願いします。

こんにちは、はじめまして。
ばくは
いえ、わたしは・・

これもちがいますね。
なにしろ自分は
彼女(ひつじかいの娘)にとって
性別不明のぬいぐるみということに
なっていますので・・。

だから、ひとまずここでは
〈ぷう〉と
呼ばせてもらうことにしますね。

彼女が6歳のとき
ぷうは
青森県の尻屋崎(下北半島)に
連れて行ってもらいました。
そこで
野生の放牧馬「寒立馬」(かんだちめ)
に会ったんだよ。

 

野生の馬・寒立馬

画像:ウィキペディアから転載


からだはごつごつしていたけど
気立てのやさしいお馬ちゃんでした。

このとき、ぷうは初めて
電車というものに乗ったんです!

「上野発の夜行列車」ではなくて
「上野発の寝台特急」あけぼので

引退した寝台特急「あけぼの」

画像:ウィキペディアから転載


青森駅までがたんごとんと14時間。

あれは楽しい冒険だったなあ。

秋田に帰るお姉さんに
お菓子をもらったりして・・。

また行きたいな、青森へ・・。


ぷうちゃん
お話し、どうもありがとう。

ほかにもぷうちゃんは
三重県・鳥羽の答志島(とうしじま)に
船で渡ったり
寝台特急「サンライズ瀬戸」で
高知県に出かけたりもしたんだよね。

高知県では
桂浜で坂本竜馬の背中を追いかけたり
竜馬の朋友
武市半平太(たけちはんぺいた)の
お墓にもお参りしたんだって?

半平太のお屋敷に住んでいたのが
「坂本さん」だって聞いて
へーって思ったりしたよね。

そうそう
高知からの帰りには
飛行機に乗ったっていうじゃない。
ちゃんと機内には入れてもらえたの?

・・・・・・


こんなふうに
娘とぷうちゃんとの旅は
今も続いているのです。
よくよく考えてみれば
本当に不思議な親友ですよね。

くまのプーさんもぬいぐるみだっけ?

ぬいぐるみが登場する絵本といえば
『こんとあき』(林明子さく/福音館書店)
を忘れてはいけません。

こんは、きつねのぬいぐるみですね。

こんは、おしゃべりもしますが
「素」はぬいぐるみですから
表情を変えません。

ところが不思議なことに
表情を変えないはずのこんに
読者であるわたしたちは
複雑な表情の変化を読み取り
感じ取ってしまうのです。

描かれているのは
ただのぬいぐるみで
〈ぬいぐるみ〉という質感さえも
指先に感じられるというのに
表情の変化を読み取れるなんて・・。

たとえていえば・・

あまり適切ではないかもしれませんが
〈能面〉のようなものでしょうか?
〈能面〉は
観るものの心を映し出します。

絵本のなかに
〈ぬいぐるみ〉を登場させる理由が
ここにあるのではないかと
ひつじかいは考えています。

リスとブタのぬいぐるみ

前にひつじかいは
『おやすみ、くまくん』
という絵本をレビューしましたが
その絵本に登場するくまくんも
ぬいぐるみでした。

そうして、こんと同じように
表情は変わらないはずなのに
言葉以上に多くの感情を
表現していました。

『おやすみ、くまくん』のレビュー記事は
→ こちらからご確認ください。

『こんとあき』以外にも
ぬいぐるみが登場する絵本はありますね。

たとえば
『フェリックスの手紙』
(アネッテ・ランゲン文/コンスタン
ツァ・ドローブ絵/ブロンズ新社)
シリーズには
うさぎのぬいぐるみが登場します。

また
『いつか、会いにいくよ』
(Shinzi katho作/講談社)
では
ぶたやねこ、うさぎなど
複数のぬいぐるみが描かれていますよね。

さらに
『ほげちゃん』(やぎたみこ作/偕成社)
シリーズには
なぞのぬいぐるみ
「ほげちゃん」が登場します。
おそらく〈かば〉だとは思うのですが
こちらは少し
イレギュラーな感じがします。

イレギュラーといえば
童話『くまのプーさん』に登場する
くまも
ぬいぐるみでしたよね。

アニメ・くまのぷーさん

アニメのプーさんは表情たっぷりですが
腕や足の継ぎ目は
明らかにぬいぐるみの体裁です。

その
いかにも「ぬいぐるみですよ」という
ギャップによって
あのユーモアとペーソスが
うまれているのだと思います。

そんな思いで
あらためてぷうちゃんを見つめると
つぶらな瞳が
とてもたくさんのことを
語ってくれているように感じられます。

いつかぷうちゃんも、こんのように
おしゃべりをする日が
やってくるのではないかと
ひつじかいはたのしみに待っています。

そうしたらきっと
絵本にしますよ!
主人公はもちろん

ぷうちゃんで!

今回は
我が家の主人公ぷうちゃんのお話しから
始めて
絵本にぬいぐるみを登場させる
ねらいみたいなものについて
考えてみました。

ふだんの生活の中で
思わず話しかけてしまうような
不思議な友だち
ぬいぐるみ。

あなたにはどんな友だちがいますか?
そうしてその友だちと
どんな冒険の旅に出かけますか?

 

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