感動的!思わず泣ける猫絵本〈ガイドブック〉から探してみた

おねだりする野良猫 絵本なんでもファイル
待ってたにゃん!

こんにちは、もりのひつじかいです。

思わず泣ける!
と人気上昇中の猫絵本

わたしのげぼく(おいら猫)

おまえ、おれのげぼく。


『わたしのげぼく』。
(上野そら著/くまくら珠美イラスト
/アルファポリス)

を読んでみました。

これはたぶん
大人のための絵本なんでしょうね。
猫と死別した経験のある人とか
子どもを亡くした経験のある人とかが
この絵本の主役であるネコ〈わたし〉
の孤高な生き方に共鳴し
「思わず泣いて」しまうのだと思います。

そういうひつじかいも

「お前よりも先に逝くけど、なくな」

といわれて
思わず泣いてしまいました。(泪!)

これまでにひつじかいは
何匹も何匹も猫を飼い
何回も何回も先立たれてきましたので

「お前よりも先に逝く」

というフレーズに
敏感に反応してしまうのです。

ところで
主人公の〈わたし〉は
飼い主の少年を
〈げぼく〉と見なしているんですね。

いわゆる、上から目線なんです。

Amazonのレビューなどを読むと
「猫にはもっと優しい側面もあるよ」と
反論されていらっしゃる人が
おられるようですが
これはこれで猫の唯物的な一面を
的確に捉えているのではないかと
ひつじかいは思います。

現に我が家には
二十歳まで生きた三毛猫(♀)で
こういうタイプの
〈わたし〉がおりましたので
この絵本を読んだときには
彼女のイメージをダブらせていました。

ということで前置きが長くなりましたが
今回は

「思わず泣ける!」

かどうか確約はできませんが
少なくとも感動的といえる猫の絵本を
探してみたいと思っています。

 

そういえば
前にお話しした猫絵本のガイドブックが
届きました!
なにやら楽しげな猫絵本が
いっぱい載っていますので
多様な猫の世界を
垣間見ることができそうです。

それはそうと
あなた、猫お嫌いでしたっけ?
え、大丈夫?
ああ、よかった。
では、ご一緒にどうぞ・・・。

ガイドブックに関する過去記事は

→ こちらからご確認いただけます。

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会ってみたい〈猫絵本〉が見つかるガイドブック

まずは
このガイドブックのプロフィールから
ご紹介しておきましょう。

〈猫絵本〉ガイドブック

『猫を愛する人のための猫絵本ガイド』
(さわだたちこ著/講談社
/2010年第一刷発行)

約10年前に出版された本ですが
増刷されなかったようでして

もしかしたら絶版!

ということになってしまっているかも
しれません。
猫派にはショックですね・・。

でもまだ
Amazomでは買えますので
気を取り直して
ページをめくってみましょう。

なんとこの本には
227冊もの〈猫絵本〉が登場しています。
10年も前でこのボリュームですから
現時点では、いたいいぜんたい
どういうことになっているでしょうか?

しかし、出版社の
増刷停止に踏み切るタイミングが
年々シビアになっているような
そんな傾向が
見られますので
リストの中には既に
古本市場に入ってしまったという絵本が
混在しています。
ここでもまた、Amazomのお世話に
ならなければいけないみたいです。

あなたが会いたい猫はどんなタイプ?

このガイドブックはちょっと洒落ていて
あなたが会いたい(かもしれない)猫を
12のタイプに分けて章立てしています。

ちなみに
こんな感じですね。

*美しすぎる猫
*いやしてくれる猫
*友だちになりたい猫
*働きものの猫
*頼りになる猫
*子どもごころがわかる猫
*なぞめいた猫
*おともにしたい猫
*名作のなかの猫
*思わず笑っちゃう猫
*いい味だしてる脇役猫
*心をあたためてくれる猫

いずれのタイプも
猫好きにはたまりません。

いろいろと紹介をしたいところですが
とにかく冊数が多いので
とりあえず各タイプから1冊ずつ
選んでみることにします。

お話しが長くなりそうなので
今回と次の回との
2回に分けてお届けしますね。

*美しすぎる猫

世の中には
ほれぼれするくらい美しい猫がいます。
この章では
そんな優雅で見栄えのする猫の絵本を
いくつか取り上げています。

猫というのは
本当に「絵になる」動物だということが
あらためて胸におちます。

いずれ劣らず
美しい猫ばかり登場するわけですが
感動!
というキーワードに照らし合わせ
次の絵本をチョイスしてみました。

『風車小屋ねこカッチェ』※中古在庫あり
(グレッチェン・ウェルフレ文
 ニコラ・ベイリー絵
 今江祥智ほか訳/BL出版・2002年)

500年ほど前のオランダであった
実話をヒントにつくられた絵本です。
大洪水のさなか
猫と赤ちゃんが取り残されます。
赤ちゃんを必死に守ろうとする猫の姿に
感動必至。
思わず泣いてしまいそう。

昨今は「介護猫」なる情の深い猫の事例も
報告されています。
猫の意外な一面を
知ることになるかもしれません。

*いやしてくれる猫

一部の、上から目線的な猫をのぞけば
たいがいの猫は
ただそこにいるだけで
ナチュラルな癒しを与えてくれますよね。
そんな猫猫猫を描いた作品群の中から
次の絵本を選んでみました。

『こねこのクリスマス』※中古在庫あり
(エフナー・デューダ・ホールムス文
 ターシャ・デューダ絵
辻紀子訳(いのちのことば社/2006年)

ひとりぼっちで生きてきた猫が
優しい人間の家族と出会い
あたたかな家庭に迎えられるという
遠い国のクリスマスのお話しです。

ストーリーもさることながら
家族の一員となった猫の表情に
胸キュンとなってしまう絵本ですね。

*友だちになりたい猫

猫はあくまでも〈猫〉という存在ですから
なかなか友だちになっては
くれないでしょうが
もし友だちになれるとしたら
こんな〈ひと〉の友だちになりたいな
とひつじかいは思います。

『ねこのシジミ』※中古在庫あり
(和田誠さく/ほるぷ出版・1996年)

イラストレーターの和田誠さんが描いた
猫絵本です。
シジミ貝のような模様があることから
シジミと名付けられた子猫と
和田家のめんめんとの
かけがえのない日々のエピソードが
じっくりていねいに描かれています。
第3回日本絵本賞(1997)を受賞した
プレミアムな絵本。

ほのぼのと心あたたまる一冊です。
こんな猫ちゃんと友だちになれたら
猫語をいくつか覚えられそうですね。

*働きものの猫

「働く猫」というのは、どうも
すんなりイメージはできませんが
「ネズミを捕る」ことだって
れっきとしたお仕事ですから
ひと昔前の猫には〈職場〉があった
ということなんでしょうね。

しかし、そこは絵本の世界ですから
ネズミを捕るだけではなく
せっせと働く猫たちが何匹も登場します。

ま、そんな中で
一番の働き〈もの〉といえば
この〈ひと〉でしょうか。

『おたすけねこさん』
(おのちよ作/至光社・1984年)

お掃除したりお客様にお茶を出したり
鳥にエサをあげたり
赤ちゃんのお子守や入浴まで
くるくるとよく働く
お手伝い猫さんがいるんです。

その真剣な眼差しときたら・・・。
表情を見ているだけで胸が熱くなります。

*頼りになる猫

この章には
本当に頼りがいのありそうな猫が
〈登壇〉していますね。

猫というのは
こんなにしっかりした面も
持ち合わせているんですね。
候補が2~3あって迷うところですが
こちらの「やまねこさん」に
一票入投じることにしましょう。

ぼく、くま

ぼく、くま。


『くまとやまねこ』
(湯本香樹実ぶん/酒井駒子え
 河出書房新社・2008年)

とても仲がよかった小鳥さんが死んで
生きる気力を失いかけていた、くまさん。

そんなくまさんが
ある日やまねこと出会います。
この出会いをきっかけに、くまさんは
小鳥さんの思い出を胸にしまって
新たな一歩を踏み出すのでした。

モノトーンの絵と文とが共鳴し合い
しずかな感動が訪れます。
胸に残る一冊です。

恥ずかしながらひつじかいは
くまさんのやさしさに
思わず泣いてしまいそうでした。
(ごめんなさい
 相手が猫ではなくて・・)

このほかにも
「会っていただきたい猫」は
まだ〈何人も〉おられますが
そろそろお開きの時間が参ったようで
ございます。

この続きは後日改めて
お伝えいたしますね。

※つづきは
こちらからリンクしています。

 

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