重版されません!絵本にも〈賞味期限〉ってあるのかな?

絵本にも賞味期限ってあるのかな? 絵本なんでもファイル
絵本の賞味期限って・・?

こんにちは、もりのひつじかいです。

26年前に買った
『えほん 子どものための500冊』
というガイドブックを
パラパラとめくっていましたら
図書館でも本屋さんでも
お目にかかったことのない本が
何冊か紹介されていました。

そこで
ひつじかいは
ふと思ったのです。

絵本にも〈賞味期限〉みたいなものが
あるのかな?
重版のタイムリミットて
あるのかな?
てね。

今日は
そのへんの事情について
リサーチしてみたいと思います。

絵本に関心のある、あなた!
ちょっと、足を止めてみませんか?

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重版されてない絵本は約15%!

まずは
ひつじかいが持っている
ガイドブックの紹介から
入りたいと思います。

えほん500冊

本のアイコン『えほん 子どものための500冊』

(日本子どもの本研究会 絵本研究部編
/一声社・1989年第一刷発行)

ひつじかいの手元にあるのは
1993年発行の第五刷版です。

そんなに前から絵本に関心があったの?

なんてつぶやかれそうですが
実は
第一子に絵本を買うための参考に
買い求めたのでした。

当時のひつじかいは
絵本に関する知識が皆無でしたので
こういう指南書が必要だったわけです。

ちなみにこのガイドブックには
1988年12月までに国内で出版された
「真に子どものために作られたよい絵本」
502冊がリストアップされています。

(※続編としまして、1989年以降に
  出版された絵本をリスト化した

本のアイコン『えほん 子どものための300冊』

が刊行されています。)

前置きが長くなってしまいましたが
このガイドブックから
幼児向けの絵本100冊を
リスト順に抜き出して
現在の再版状況を確認してみました。

その結果
重版されていないと思われる絵本は
全体の約15%!という状況でした。

ただし、それらの絵本についても
2~3冊を除けば
今ならまだ
中古市場で入手することは可能です。

絵本は「息が長い」とよく言われます。

確かに
半世紀以上も売れ続けている絵本がある
一方
こんなふうに
重版リストからひっそりと消えていく
そんな絵本もあるということですよね。

バイバイ

 

 

 

 

何か一抹の寂しさを感じます。

自分の作品が
このリストに入っていたらって考えると
他人事ではありません!

ちょっと待った!

あなたまだ

デビュー果たしてませんけど!

ああ
そうでした、そうでしたね。
ひつじかいは
大相撲に例えるならば
絵本作家になるための「幕下」あたりを
うろうろしてるんでしたっけ・・。

ついつい我が身に置き換えてしまって・・

残る絵本と残らない絵本、いったい何が違うの?

風雪に耐えて
版を重ねている絵本は
それなりのクオリティーを有しています。
絵も文も相当に洗練されています。
どちらか一方がダメでも駄目なのです。

重版されていない絵本は15%くらいと
さきほども書きましたが
これをひっくり返せば
重版されている絵本は85%もある!
ということですよね。

小説やノンフィクションなどと比べても
この数字は
決して低いものではないでしょうね。

しかし
ひつじかいが抽出した100冊というのが
そもそも

「真に子どものために作られたよい絵本」

リストに掲げられたものですから
〈重版されていない絵本リスト〉
に入る割合が
この程度で済んでいるのかもしれません。

世の中には
1回も重版されずに
フェイドアウトしてしまう絵本も
あるでしょうね。

10年、20年と頑張ったけれど
何らかの理由で
フェイドアウトしてしまう絵本も
あるのかもしれません。

ひつじかいもこのブログで
そういう絵本を2冊紹介してきました。

※次のリンクから確認できます。

『あいたた山のてての木』に関する記事

『きょうりゅう一ひきください』の記事

これらの絵本は
ひつじかいにとっては忘れがたいもの
だったわけですが
やはり何らかの理由で
〈重版されていない絵本リスト〉
に入ってしまいました。

この何らかの理由というのが
もしかしたら
その絵本の〈賞味期限〉だったのかも
しれないと
ひつじかいは思うのであります。

絵本を全て読んでいるわけではないので
ひつじかいも
あまり偉そうなことは言えませんが
〈賞味期限〉ということに関し
重版されていない絵本の
タイトルを眺めていて
はたと気がついたことがあります。

最初に
中古市場にまわってしまった
絵本のタイトルをご覧ください。
こんな感じです。

『あかいてぶくろみなかった?』

『あかちゃん1・2・3』

『あっちへいけよ』

『おせおせうばぐるま』

『おとうとなんかだいきらい』

『おはいんなさいえりまきに』

『しりたがりやのこいぬとおひさま』

『スイチョねこ』

『ぞうくん ねずみくん』

『だいちゃんのちびねこ』

『ちいちゃんのさんぽ』

『ちびねこミッシェル』

『つきがみていたはなし』

『ティー・ニイ・タイニイ』

『どうぶつ』

一方
重版されている絵本のタイトルは-

『あめのひのおるすばん』

『いちごばたけのちいさなおばあさん』

『おおきなおおきなおいも』

『おててがでたよ』

『おばけのバーバパパ』

『ぐるんぱのようちえん』

『ころころころ』

『三びきのやぎのがらがらどん』

『スイミー』

『ぞうのババール』

『そらいろのたね』

『どうぞのいす』

『とびうおのぼうやはびょうきです』

いかがでしょうか?
何か違いを感じませんか?

重版を重ねている絵本のタイトルって

もうそれを見ただけで

実物を手に取りたくなりませんか?

いちご畑にいるおばあさんって
いったいどんなおばあさんなんだろう?

いちご

大きなおいもってどれくらい大きいの?

バーバパパって何者?

がらがらどんってあだ名なのかな?

空色の種なんてそれだけで素敵!

トビウオのぼうやはどうしちゃったの?

どうですか?
やっぱり気になりますよね?


ひつじかいの結論はこうです。

絵本というのは当然「中身」は大事です。
しかし
それと同じくらいに
「タイトル」も大事だということですね。

読者の記憶に残るような
印象的なタイトルを
見つけることができれば
〈賞味期限〉を引き伸ばすことも
可能ではないかと
「幕下」のひつじかいは
思うのであります。


今回のお話しはこれにてお終い。


あなたの印象に残れば
幸いです。

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