こ~んな〈もぐら絵本〉を見つけたよ!小淵沢絵本美術館で

こんにちは、もりのひつじかいです。

 

子ども時代への郷愁が呼び覚まされる
※小淵沢絵本美術館。

先日
ここを訪れたひつじかいは
迷うことなく
1冊の絵本を買い求めました。
それは〈もぐら絵本〉です。

 

※ひつじかいの
小淵沢絵本美術館訪問レポートは

こちらからご確認ください。

 

もぐらは日本では
「害獣」という扱いになっていますが
間近で見ますと妙に愛くるしい動物です。

また

ふだんは見ることができない
「土の下」にいるせいでしょうか
とても気になる存在です。

だから、もぐらを主人公にした絵本が
何冊も書かれているのだと思います。

 

今日はそんな
数ある〈もぐら絵本〉の中から
心に響く1冊をご紹介します。

タイトルは-

もぐらくん

『モグラくんがみたおひさま』

(ジーン・ウィリス・文/
サラ・フォックス・デイビス・絵/
三原泉・訳/BL出版/2012)です。


小淵沢絵本美術館のスタッフさん
おススメの1冊です。

 

こころの目で見る美しい日の出

今回のレビューにつきましては
あまり多くを語ってはいけないなと
そう思っています。

おしゃべりが過ぎますと
モグラくんが体験した貴重な時間が
どこかに霧散してしまいそうです。

 

さて
このお話しの粗筋は
いたってシンプル。

目が見えないモグラくんが
友だちと
湖に
初めて日の出を見に行くという
ストーリーはそれだけ。

主要なシーンは
たったのふたつしかありません。

夜明け前の黎明の森を抜けるシーンと
湖の彼方から
ゆっくりお日様が昇ってくるシーンと・・

 

お話しの進行にともない
黎明の森に次第に光が満ちていきます。
この微妙な色の変化が
お話しにさらなる深みと
静けさをもたらしてくれます。

やがて

湖のほとりの
特等席に到着したモグラくん一行は
お行儀よく日の出を待つのでした。

 

しかしモグラくんは
目が見えませんので
直接お日様を目にすることができません。

そこで

なかまたちは
お日様や空の様子を
いろいろな食べ物にたとえます。
なぜなら
モグラくんはご馳走が大好きだから。

そんななかまの言葉をたよりに
モグラくんは
お日様を見つめるんですね。
やさしい
おだやかな時間が流れ・・。

 

やがてお日様が昇り切ると
モグラくんはこう言うんです。

「日の出がどんなふうに見えるか
 わかったよ」って。

その瞬間にわたしたちの目にも
日の出が見えるんですね。
こころのなかの目に
美しい日の出が映るんです
モグラくんが見た日の出が
映るんです。

 

お日様に照らされたモグラくんと
その仲間たちと
それから読者であるわたしたちまで
からだの奥まで
あたためられていきます。

そしていつしか
モグラくんの目で世界を見ていることに
気がつくんですね。

 

こうして

あなたは

しずかに

絵本を閉じることになるわけです。

 

〈もぐら絵本〉といえば・・・

〈もぐら絵本〉を語るならば
チェコのもぐら作家に
触れないわけにはいかないでしょう。

そのひとの名は
ズデニェク・ミレルといいます。

もぐらくん

『もぐらくんとずぼん』
(内田莉莎子・訳/福音館書店/1967)

『もぐらくんとじどうしゃ』
(内田莉莎子・訳/福音館書店/1969)

をかわきりに

『もぐらくん』シリーズの作画を
長年にわたり担当しました。

 

チェコで「もぐらくん」といえば
アメリカのスヌーピーくらいに有名な
キャラクターになっていますよね。

 

日本では1980年初頭に
『ゆかいなもぐら』というタイトルで
アニメーションが放映されています。
NHKの子供向け番組で
トーキーだったように記憶しています。

 

もしかしたら
あなたが生まれる前のお話しだったかも
しれませんね。

(そうだとしたら、ゴメンナサイ。)

 

この『もぐらくん』シーリーズは
30年以上も続く
ロングセラーとなりまして
関連本の出版も40冊を数えています。

 

そうそう
彼のほかにも
紹介しておきたい絵本作家がいます。
こちらも
小淵沢絵本美術館のスタッフさんが
教えてくださいました!

 

ブリッタ・テッケントラップ
というドイツの女性が

『もぐらのねがいごと』
(三原泉・訳/BL出版/2019)

という
ファンタジックな〈もひら絵本〉を
発表しています。

もぐら

ブリッタさんは
ひつじかいと同様
やはりもぐらが気になるんでしょうね
少し前になりますが

『どれくらいひろいの』
(えもとくによ訳/コクヨ/2008)

という
もぐらの子どもが主人公の
訓話的な〈もぐら絵本〉も書いています。

 

彼女はほかにも

『いのちの木』
(森山京・訳/ポプラ社/2013)

という優れた絵本を発表しています。
童話作家・森山京(みやこ)さんの
名訳でもよく知られていますね。

こちらにつきましては
いつかまた改めてレビューしたいなと
思っています。

 

では日本の絵本作家に
目を転じてみましょう。

『モグちゃんのねがいごと』
(たなかしん・作/田中書店/2009)

ですとか

『モグラくんとセミのこくん』
(ふくざわゆみこ作/福音館書店/2011)

なんていう絵本がありますね。

 

なんといいましても
もぐらは日本では「害獣」ですから
そんなにたくさんは
発表されていないみたいですね。

穴から出るもぐらくん

でも・・・

多摩動物公園(東京都)に行けば
「モグラのいえ」というのがありまして
もぐらの生態を観察することができます。
土をかき分けるその仕草の
愛くるしさといったら・・・。

農家さんには申し訳ありませんが
あなたもきっと
もぐらファン!になること

必至ですね。(笑)

 

小淵沢絵本美術館であなたの絵本に出会おう

『モグラくんがみたおひさま』は
決してメジャーな絵本ではありません。
ひつじかいが購入した版で
2016年発行の第2刷でしたので
まだ第3刷まではいっていないという
状況ですね。

日本では
発刊から8年かけて
1万冊を少し超えたくらいの売れ行き
といったところでしょうか。

ぽつぽつゆっくりと、という感じです。
なんだか
絵本の中身といっしょですね。

絵本販売コーナー

小淵沢絵本美術館では
こういう
とっておきの絵本に
めぐり会えるチャンスがあります。

 

一度
のぞいてみるだけの価値は
あると思いますよ。

 

ひつじかいも
また機会がありましたら
コーヒーでもいただきながら
のんびりと
絵本を探してみたいと思っています。

 

あなたも

あなただけの絵本探しの小さな旅に

出かけてみませんか。

 

 

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