『きょうりゅう一ぴきください』のあらすじ&感想はこう!

こんにちは、もりのひつじかいです。

 

今日は
ひつじかいオススメの
超がつくくらい面白い絵本を1冊
ご紹介いたします。

 

用意したテキストは
こちら!

本のアイコン『きょうりゅう一ぴきください』

文/竹下文子・絵/高畠純(偕成社)です。

きょうりゅう一匹

 

少し前の絵本になりますが
通販サイトを見ますと
中古本がまだ一ぴきだけ?
(少しだけ!)
出回っているようです。

ひつじかいのあらすじ&感想を読んで
がぜん興味がわいたという人は
直ちにご注文いただいたほうが
いいかもしれませんよ。(笑)

 

なんて、驚かしてすみません。
でも、品薄状態は確かですね。



ひつじかいはときどき
品切れみたいな絵本を紹介していますが
心に残る絵本を正直にレビューすると
こういうことになってしまいます。

 

ごめんなさい。

 

今回は
こんなタイプの絵本があるということを
知っていただくだけでも価値があるかな
と思っています。

 

さて、前置きはこれくらいにしまして
さっそくページをめくってみましょう。

 

〈ごっこ遊び〉を極めた絵本!のあらすじ&感想

物語は
ひとりの男の子が
サンタクロースに宛てて
手紙を書くシーンから始まります。

 

そこには、なんと

「ことしのクリスマスには
ほんもののきょうりゅうを一ぴき
ください。」

と、純真な願いが書かれています。

 

そして手紙は延々と
その大切なきょうりゅう一ぴきを
ぼくが「どんなふうに世話をするか」
という空想で綴られることになるのです。

 

この絵本を超訳しますと
子どもたちの大好きな〈ごっこ遊び〉を
遊び尽くした絵本!
ということになるでしょうか。

 

それも徹底的に遊んでいますから
絵本のベーシックなスタイルである
32ページには全然収まらなくて
63ページ+1ページという
通常の2冊分の長さになっています。

 

この最後の「+1ページ」というのは
ふつうは
絵本の発行者や発行所などを記載する
奥付というページにまで
「決め台詞」が書かれていることを
指しています。

 

こんなところにまで
遊び心が散りばめられているんですね。

 

恐竜

 

 

 

 

 


お話しを少し巻き戻して
〈ごっこ遊び〉の部分を解説しますが
じゃあいったい〈何ごっこ〉なのか?
といいますと
それは〈飼育ごっこ〉ということです。

 

つまり
あの「でかい」「ごつい」「おそろしい」
きょうりゅうを一ぴき
「ワンちゃんを飼うみたいに飼ったら」
どうなるだろうかという〈ごっこ〉が
発想豊かに展開していくのであります。

 

おもしろくすこしほろりとしてさいごはわらえる

この絵本の骨頂が
遊び心にあることが分かりましたので
ひつじかいもちょっと相乗りしまして
絵本に登場するきょうりゅうを一ぴきずつ
順番に書き出してみますね。

 

*Tレックス

*ティタノサウルス

*スコミムス

*イグアノドン

*トリケラトプス

*アルバートサウルス

*ステゴサウルス

*アルゼンチノサウルス

*パラサウロロフス



Tレックスやトリケラトプス
パラサウロロフスなどといった
人気ものもちゃんと登場させながら
9種類ものきょうりゅうを
センスよく書き分けていますね。

 

実はひつじかい
きょうりゅうは結構詳しいんですよ。

息子が幼かったころに
その手の本をいやというほど
読まされましたから。(笑)

 

すっかり脇道にそれてしまいました。

 

さて
男の子は手紙の続きで
そのきょうりゅうをペットみたいに
だいじにだいじに育てると宣言します。

 

きょうりゅうがさみしがらないように
夜はいっしょに寝てあげるし・・

毎日に散歩やお買い物にも連れていく・・

「おすわり」や「おあずけ」を教え・・

レストランではハンバーガーを100個
注文してあげるんだ、とも・・

 

そうして
病気になったらお医者さんを受診し
治るまでそばで看病してあげたり・・

みんなで広い野原で思いっきり遊び
丘のうえで並んで夕日を見るんだって・・



真っ赤に燃える夕景のなかに
男の子ときょうりゅうたちのシルエットが
ほのぼのと浮かびあがっています。

 

このシーンが、なんともいえず
いいんですね。

 

このシーンに出会うだけでも
これを読む価値があるかもしれません。

夕景

 

サンタクロースさん
どうか、こんな
ぼくの気持を受けとめてください。
きっときっとください
きょうりゅうを一ぴきください。

 

と、手紙は続き
先ほどお話しした奥付の「決め台詞」と
なるわけです。

 

ここまでさんざん〈ごっこ遊び〉を
重ねてきて
最後のさいごで男の子は
ふと「現実的に」なるんですね。

 

その譲歩がまた、かわいらしいんです。
思わず笑いを誘われてしまいます。

 

男の子はこう言うんです。

 

「ちいさいのでも、いいからね」って。

 

新品が手に入らないって?

さて
ひつじかいのあらすじ&感想
いかがだったでしょうか?

きょうりゅう一ぴきください。

今回は〈ごっこ遊び〉を追求した絵本
『きょうりゅう一ぴきください』を
ご紹介しました。

 

ごっついはずの
きょうりゅう一ぴき一ぴきが
愛おしくさえなってきます。

こんなきょうりゅうがいたら
ひつじかいも一緒に暮らしてみたいな。

 

この絵本が
どうして版を重ねていないのか
ひつじかいは不思議でならないのですが
冷静に分析してみると

 起承転結を踏まえた
 物語の形式をとっていない!

というのが
一番の原因なのかなと考えます。

 

長い風雪に耐えるためには
物語というスタイルを取る必要がある
ということなのでしょうか?

 

ま、いろいろとありますが
〈ごっこ遊び〉のペーソスだけでも
味わってみたいなというひとは
Amazonへ
リンクを張っておきますので

こちらから

探してみてください。

 

あなたの
絵本に対する概念が
少し広がるかもしれません。

 

 

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