こんにちは、もりのひつじかいです。
〈写真絵本〉というジャンルがあること
あなたはご存じですか?
このブログでも
過去に1冊だけ取り上げています。
ねこが看取った終活絵本『さようならエルマおばあさん』
という記事に書いています。
〈写真絵本〉などと呼ばれてはいますが
どちらかというと〈絵本の世界〉では
まだまだマイナーなジャンルですね。
でも、今後の伸びシロが期待できる
そんなジャンルでもあるように思います。
そういう〈写真絵本〉のフィールドで
「本格的なコンテストが開かれている」
ということを、恥ずかしながらひつじかい
最近まで知りませんでした。(汗!)
そこで今回は、遅ればせながら
その〈写真絵本〉コンテストの概要を
リサーチしてみたいと思います。
さらに
ひつじかいが以前から構想を練っている
オリジナル写真絵本の草稿(イメージ)を
あわせてお見せしちゃいますね。
絵は下手だけど絵本作家になりたい!
というあなた。
一度腕試ししてみたらいかがでしょうか。
スマホで撮影した写真でも、もちろん
オーケーですから。
まあ、固いことを言うとこの〈写真絵本〉
いわゆる一般的な〈絵本〉ではないのかも
しれませんが
「待ちを広くする」ということは
とてもいいことだと思います。
あなたの可能性が
ぐっと広がりますからね。
コンテストの名称は「日本写真絵本大賞」
〈写真絵本〉コンテスト概要は
おおむね次のとおりです。
*名称:第2回「日本写真絵本大賞」
*表彰:金賞・100万円&写真絵本出版
以下銀賞・銅賞・佳作
*締切:2021年4月9日
*主催:株式会社 大空出版
締切までにはまだ約1ヶ月ありますので
直ぐに着手すれば何とか間に合いますね。
次に作品規定です。
ここは要注意です。
*作品は「タイトル」「写真」「文章」で
構成されたものであること。
*写真は25~50枚以内を使用。
*文章は400字詰め原稿用紙3枚程度。
最大でも4枚までとする。
〈写真絵本〉とはいっても
やはりカテゴリーは〈絵本〉ですから
「タイトル」と「絵」に代わる「写真」
そして「文章」で構成されている
というのはセオリーどおりです。
ところで「文章」は
400字詰め原稿用紙で3枚~4枚だから
全体では1,200~1,600文字
ということになりますので
〈絵本〉の一般的な仕様である
32ページ(見開き15)を採用した場合
1見開きに使える文字数は
平均80文字から106文字(上限)
ということになります。
写真は「絵」以上に能弁ですから
それほど多くの文章はいらない
ということなんだと思いますね。
でも、この程度のボリュームがあれば
よほど込み入ったお話しでもない限り
十分対応可能だと思います。
そのほか、応募条件として
「過度な画像加工や合成処理は失格」
といった詳細な規定がありますので
本気で応募を狙ってみる場合は
次の募集サイトを確認してみてください。
→公募ガイド 第2回「日本写真絵本大賞」
ひつじかいの〈写真絵本〉はこちら!
ということで
ひつじかいのオリジナル〈写真絵本〉を
公開したいと思います。
とはいいましてもこのブログの形式上
本格的な絵本仕立てにはできませんので
あくまでもイメージということで
とらえてくださいね。
こんな感じで作成すればいいんじゃない
という雰囲気をつかんでいただければ
よろしいかと…。
また、写真は過去記事で使ったものを
再利用していますし
25枚まで使っていません。あしからず。
*作品タイトル
「置かれた場所で咲くんだもん!」
*作品仕様
B5版/32ページ
ちなみにこのイメージに添えた文字は
1,022文字。
1ページ平均約70文字です。
ご参考までに。
【見開き1】
この石垣がぼくらのすべて。
ぼくらの季節
ぼくらのよろこびやかなしみも
みんなここにある。
【見開き2】
わたしの名前はアカソ。
ぼくの名前はオオアマナ。
ここはせまくてごつごつしてるけど
楽しいな、マイホーム。
おしくらまんじゅう上手になったわ!
【見開き3】
鬼田平子(オニタビラコ)です。
あのね
ひとを名前で判断しちゃいけないわよ。
それからもちろん、住んでる場所でもね。
【見開き4】
ぼく、ヘクソカズラ。
生きてますよ、前向きにね。
もうなんて呼ばれてもへっちゃら!
だって、どんなふうに呼ばれても
ぼくがぼくであることに
まったく変わりはないはずだから。
【見開き5】
口がわるいね、あんたも。
「ヤブソテツじゃなくて
イシガキソテツとでも名乗れば」
だって?
おれだって名乗れるものなら
名乗りたいさ。だけどね
ここに置いてくれたひとに悪いだろ?
そんなに威張っちゃったらさ。
【見開き6】
ぼく、コハコベ。
ハコベ兄さんの弟分だよ。
とってもいごこちいいよ、このおうち。
なんだかねむたくなっちゃった・・・。
【見開き7】
わたしたち
ヤマブドウ&アキノノゲシで~す。
秋になったら
ちゃんとお化粧しなくっちゃ。
どこに咲いても
身だしなみって大切でしょう?
【見開き8】
え?
イヌワラビって食べれるかって?
そんなことはイヌに聞いてちょうだい。
あたしゃあね
ここにしがみついてるだけで
せいいっぱいなんだから…。
【見開き9】
アメリカセンダングサっていいます。
ぼくはね
アメリカからやってきた一匹オオカミ!
なんちゃって。
こう見えてもじつはたくましいんだ。
どこでだって生きられるよ。
【見開き10】
わたしはカタバミ。
ちゃっかりどこにでも顔を出す。
遠~い昔の戦国時代には
お武家の御紋にもなったんだって。
「刈られても刈られても滅びない!」
てさ。
誰?
雑草の吉本興業なんて言ってるのは?!
【見開き11】
オオイヌノフグリでございます。
珍しいでしょう、石垣のわたくしなんて。
ここできれいに咲いて
通りを歩く人々を楽しませあげるのよ。
それがわたしのお・も・て・な・し!
【見開き12】
お~いお茶!
なんて言ってみたところで
だあれも返事をしてくれんわな。
いいさ、いいさ、いつかきっと
オオイ(なる)タビに出るからね!
【見開き13】
たしかにわたしの名前って
古いおうちの階段みたいに
アレチギシギシって音がするわね。
でもね、見た目はほら
こんなにウブ、でしょう?
【見開き14】
チョウマメのぼくに言わせれば
このワンルームもなかなかいいよ。
なんてったってこの凹凸がさ
人生の厳しさを思い出させてくれるから。
【見開き15】
どうしてぼくらは、ここにいるの?
誰がぼくらをここに置いたの?
もっとほかのところだって
いっぱいあったのに…。
いいえ、みなさん、心配ご無用!
ぼくらはね
置かれた場所で咲くんだもん!!
〈絵本写真〉は写真が決め手?
第1回「日本写真絵本大賞」の入選作品を
つらつらとながめた印象では
「写真のレベルが高い」と思いました。
写真絵本と銘を打っているわけですから
当然といえば当然ですね。
写真のスキルの高さがものをいうのは
間違いないでしょう。
でもね、そうは言っても
やっぱり絵本ですからね
文章の力を侮ってはいけません。
写真のスキルに自身がない人は
文章力でカバーしましょう。
そこそこの写真ではあっても
独自のストーリーを付与できれば
まあまあの評価はもらえるはずです。
あとは・・・
いかに独創的なアングルから
対象を捉えることができるか
ということでしょうか?
あれ?
これって
絵本の書き方そのものじゃない?