『絵本の書き方 おはなし作りのAからZ教えます』で衝撃!?

こんにちは、もりのひつじかいです。

題名に惹かれ
エレン・E・M・ロバーツさんという人の
『絵本の書き方おはなし作りのAからZ
 教えます』(朝日文庫)

絵本の書き方表紙

という本を買ってみました。

今日は、この本の中で
ひつじかいの足がピタリと止まった
そのフレーズについて
少しお話しをしたいと思います。

絵本の主人公に動物を起用してる人
たぶん、いらっしゃいますよね?

そういう人にこそ
読み進めて欲しいなと思います。
認識が深まるかもしれません。

情報は古いけど発想は古びていない

ところで、この『絵本の書き方』ですが
日本の通販サイトには
中古本しか出回っていませんので
もしかしたら
絶版になっているのかもしれませんね。

原書は1981年の刊行ですから
かれこれ40年くらいになるでしょうか。

ちなみにエレンさんという人は
アメリカの児童書専門の編集者です。
それも凄腕の!

アメリカと日本の出版文化の違いもあり
はっきり言って
「前半は、あまり役に立たないな」
という印象。

それでも
アメリカにおける絵本の裏事情とか
おはなし作りの背景みたいなものを
多少は理解することができます。

たとえば・・

アメリカにおける絵本づくりは
作家とイラストレーターとの分業により
制作されているということとか
作家の方がイラストレーターよりも
ちょっぴりステイタスが上だとか・・。

イラストがどんなにエクセレントでも
文章がダメなら即ボツ!ということも。

ストーリーを志すひつじかいとしましては
このくだりで、ニンマリ。

しかし
彼らは
絵本の言葉を、さらにさらに短く刻み
珠のごとくにみがいているというから
自分もこころしてかからねば。

引用している教材(絵本)は
一昔前のものだけど
発想自体は古びていないなあ



こんな感じで
凸凹と読み進めていきましたら
「主人公と性格設定」という章に
以下のお話しが出てきたのであります。

「主人公が動物」のメリットは?

え~と・・
それは、つまり・・

絵本世代の子どもたちにとっては
動物の方がなじみやすいから

かな?

動物の主人公そのメリットは?

ちなみに
絵本の中の有名な動物の主人公といえばー

ピーターラビット
おさるのジョージ
ゾウのババール
どろんこハリー

などなど、すらすらと出てきます。

だって、彼らには
まるで人間のような名前が
ついていますからね。

国内の絵本では
そうですね・・

ぐりとぐら(双子の野ねずみ)
くらいしか
すぐに名前を思い出せませんが
パン屋さんをやっているカラスがいたり
100万回も生きたねこがいたりと
こちらも多彩ですね。

これらの名前を聞いても
動物を主人公にする理由が
ひつじかいには即答できません。

前振りが長くなってしまいました。

冒頭の問いに対する
エレンさんの答えはこうです。

(分かりやすくするために
 ひつじかいが少し言葉を
 補っています。)

人間を主人公にすると
いろいろなグループの主義主張(制約)に
いちいち配慮しなければならず
物語の幅を自ら狭めてしまうことになる。

これらの全てのグループを
敵にまわさずにすむ方法があるとすれば
それは
人を何かになぞらえてしまうことだ。

エレンさんはアメリカ人ですから
かの国には
複雑なマイノリティーなどの問題もあり
対象が子どもむけの絵本であっても
様々な配慮が必要になるのでしょう。

程度の差こそあれ
そうした事情は
今日の日本においても
同じではないかと思います。

ただ
ここで
ひつじかいが足を止めたフレーズは
「制約」というようなところではなく
「人をなにかになぞらえる」
というところだったんです。

それって、おはなし作りの常識だって!(汗)

要するに
絵本に出てくる動物は
姿かたちは動物なんだけれども
人を動物になぞらえたもの。

つまり、中身は人間だった!
ということなんですね。

そんなの常識abcだ!

なにをいまさら。
そんなの常識じゃない。
人間じゃないとしたら
いったいこれまで
何だと思って書いていたの?

本当に「うかつ」といいますか
初心者(うぶ)といいますか・・

動物の中身が人間だ!なんて
これまで考えたこともありませんでした。

このことについて
面と向かって言われたこともなかったので
するりと抜け落ちてしまっていたのです。

『絵本の書き方』のレビューを見ても
いまのところ

「動物の中身は人間などではない!」(笑)

という異論・反論はありませんので
著者の主張は間違ってはいないようです。

これから
動物を見るひつじかいの目も
きっと変わっていくでしょうね。

たとえば
ゾウガメのお話しを書こうと
いま準備を進めていますが
中身が人間だということになると
「視点」という問題が
あらたに生じてくるかもしれません。

オソロシクもあり
楽しみでもあります。

ひつじかいが書く物語が
どんなふうに変わるのか?
あるいは変わらないのか?

万に一つもないかもしれませんが
あなたもひつじかいと同じように
動物の中身を知らなかった人ならば
ご自分の今後の変化に着目してください。

もしかしたら
それだけで
おはなし作りが
飛躍的に進むかもしれませんから。

ところで
今回の話題の一番重要なポイントは
あらゆる制約から人間を解放するために
人間になぞらえて
「動物を主人公にする」
という部分ですからね
その点をくれぐれもお忘れなく!

(ほとんど自分に向かって言ってます。)



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