ひつじかい〈絵本のストーリーを創作〉最初の一行が思いつかない!

こんにちは、もりのひつじかいです。

 

今日は
最初の一行を
どんなふううに書き始めるか
ということについての実践報告です。

 

ひつじかいの試みですから
当然のことながら媒体(メディア)は
「絵本」ということになりますが
絵本というジャンルを超えて
どんな場面で文章を書くにしても
最初の一行がなかなか決まらず

「書き出せない!」

ということがよくありますよね。

 

今回はそんなときのヒントを
少しお伝えしてみたいと思います。

 

「最初の一行」が出てこない!

『やまかじとんとん』のリニューアルに
取り組み始めて約二十日。

依然、ひつじかいの筆は進んでいません。

 

・主題
・モチーフ
・季節
・舞台設定
・主な登場人物(動物)
・そのキャラクター
・主なエピソード

 

そして
マインドマップで紡ぎ出したブロット!

→詳しくはこちらの記事をご確認下さい。

 

材料は完璧に揃えたはずなのに
なぜか、最初の一行が出てこないのです。

 

いや、出てこないというと嘘になるかも
しれません。
出てはきているんですね。
出てはきているんですが
どれもこれも陳腐で
しっくりこないのです。

 

出だしだけで、もうかれこれ5回は
書き直しをしているでしょうか。

 

◇ロケーションを説明するところから
 始めてみましたが-

 

 なんか

 説明し過ぎてない?

 

→はい、ボツ!
 へい、へい、わかりやした。

 

◇「はじまり、はじまり」調で
 元気よく書き出してはみましたが-

 

 紙芝居でもあるまいし

 最初からテンション高すぎでしょう!

紙芝居

→はい、ボツ!
 へい、へい、わかりやした。

 

◇それではということで
 登場人物の会話から入ってみましたが-

 

 会話の内容が硬いよねえ。

 絵本だっていうこと忘れてない?

 

→はい、ボツ!
 へい、へい、わかりやした。

 

てな塩梅で
いっこうにらちがあかないのであります。

 

最初の一行に「予感」を焚きこむって?

『かいじゅうたちのいるところ』
を描いた
あの有名なモーリス・センダックでも
絵本のストーリーを紡ぎ出すのに
5年はかけたといわれています。

 

「5年」と「5回」では
あまりにもレベルが違い過ぎて
お話しにさえなりません。

 

しかし、ただ、じっとしていても
しょうがありませんので
先達は

一体どんな書き出し方をしているのか

手元にある絵本をこっそり開いて
カンニングしてみることにしました。

 

まずは、いまやレジェンドの域に達した
『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ
/まさきるりこ訳/福音館書店)から。

 

ぼくは、かみの ぼうしを かぶり、

あたらしい らっぱを もって~

 

森へ散歩に出かけた、というのです。

 

「紙の帽子」と「新しいラッパ」
という組み合わせが
奇抜といえば奇抜ですね。
なにか楽しげなことが始まりそうな
そんな「予感」がしますね。

 

 

国内の絵本では
人気投票ベスト10入る名著中の名著。
『100万回生きたねこ』
(佐野洋子作・絵/講談社)

 

100万年も しなない ねこが

いました。100万回も しんで,

100万回も 生きたのです。~

 

その猫が死んだときに
100万人もの人が泣いたというのに
猫は1回も泣かなかったというのです。

 

出だしから
嵐の前触れを「予感」させるような
重厚な書き出しとなっていますね。

 

次は
『ベッドのしたにワニがいる!』
(イングリッド・シューベルト:/
ディーター・シューベルト作・絵/
うらべちえこ訳/佑学社)

 

「もう おやすみ ペギー」

パパが いいました。

パパと ママは これから おでかけ。

だから、きょうは ねるまえの

おはなしを してもらえません~

わに

パパとママは、おそらくパーティーに
出かけるところなんでしょうね。
だから、かわいそうなペギーは
今夜はお話しを読んでもらえないのです。

 

これだけでも、何かが起こりそうな
ドキドキな「予感」がしますよね!
そして実際、何かが起きるんです。

 

と、これだけみても
もう
お分かりいただけましたでしょうか?

 

そうです、そのとおり。
先達たちの最初の一行には
何かしらの「予感」が
普通の言葉で焚き込んであったのです。

 

さ、ここまでわかればしめたものです。
あとは実践、実践、実践あるのみです。
『やまかじとんとん』もこの調子で
最初の一行に「予感」を匂わせてみる
ことにしましょう。

(へへへ・・・)

 

ビジネに適用できるのかどうか
それはとんと不明ですが
「予感」を含め最初の一行には

「ページをくりたくなるような魅力」

がなくてはならないのだと思います。

 

ただの一行
されど一行
その一行に
著名な絵本作家が5年も費やす理由が
ここにあるのだと思います。

 

「最初の一行が書ければ
 八割は書けたもいっしょ」

なんて言葉もあります。

 

あなたも最初の一行に
表現力の全てを傾注してみて下さい。

 

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