絵本ストーリー『あひるさんがとおりま~す!』リライト版を公開!

絵本ストーリーをリライト オリジナルストーリー
リライトはしてみたが・・

こんにちは、もりのひつじかいです。

今日は
ひつじかいの
オリジナル絵本ストーリー

『あひるさんがとおりま~す!』の
リライト版を公開します。

どうぞお読み下さい。

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リライトによって得られたものと失なわれたもの

前にも書きましたが
最初に「絵本の出版」に向けた
お話しをいただいたときには

『あひるさんがとおりま~す!』

単なる〈遊び絵本〉の原稿だったんです。

ところが
出版社の担当者さんから
〈遊び〉だけではコンテンツが弱いから
「世界を広げてみたら」との示唆があり
4シーン(8ページ相当)を
追加するリライトを行いました。


それも、前に書いたとおりです。

リライト自体はよかったのですが
その作品はいつの間にか
「リズム絵本」と呼ばれるジャンルに
足を踏み入れてしまっていたのです。


すると幼児絵本関係の編集者さんからー


「リズム絵本」は難しいジャンルで
素人がどうにかできるような
生やしい「ステージ」ではないから
参入は断念したほうがいいかも。


という指摘が出され
結局『あひるさんが~』のリライト版は
お蔵入りとなってしまったのでした。

*この経過につきましては

 こちらの記事

 で詳しくお伝えをしていますので
 関心がおありの方はご覧ください。

そのような紆余曲折がありまして
今回こうして
『あひるさんがとおりま~す!』の
リライト版を
あえて公開する次第です。

オリジナル版に比べ
世界観が少し広がったかなと思います。
でもその半面
求心力は落ちてしまったかもしれません。

それは
あなた自身でご判断ください。

いずれにしましても
拙い物語ではございますが
絵本のストーリーを模索している人には
こういう試行錯誤が
きっと参考になるでしょう。

『あひるさんがとおりま~す!』(リライト版)

※注:追加もしくは修正した箇所に
   アンダーラインを引いています。



  しんちゃんは おふろが だいすき

  ばしゃ ばしゃ ばしゃ

  パパといっしょに

  おふろに はいるよ

  きょうは なにして あそぼうか?

2 

  あれ あれ あれれ

  おふろは おふねで いっぱいだ

  いろんな おふねが うかんでる

  たのしそうに うかんでる



  ゆら ゆら ゆら~り

  ちいさな おふねが とおりま~す

  ぶつかるよ ぶつかるよ

  ふう だいじょうぶ

4 

  おや おや おや

  こんどはパパが 

  あんな おふねを だしてきた

  はやいよ はやいよ 

  にげろ にげろ!



  よ~し それじゃあね

  ぼくも こんなの だしちゃうぞ

  つよいよ つよいよ

  おふね なんかに まけないよ 



  あら あら あれれ

  むこうから 

  なにかが すいすい やってきた

  こわいよ こわいよ

  かくれろ! かくれろ!



  うひゃ うひゃ うひゃひゃ

  たかいよ たかい よくみえる

  あぶないよ あぶないよ

  あひるさんが とおりま~す!

8 

  のって のって パパ のって

  おおきいよ おおきいよ

  あひるさんが とおりま~す!


9 

  ちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷ

  ちゃぷちゃぷ~ん

  ここは どこ?

  なみだよ なみだよ なみのうえ


10

  もっと もっと おおきくなって

  もっと もっと とおくへ いくよ

  おほしさまに てをふって

  おつきさま まで わたっていくよ

おつきさま


11

  もやもや もやや 

  あらららら

  あたりは まっしろ まっしろけ

  みえないよ みえないよ


12

  ざぶざぶ ざぶざぶ ざぶざぶ~ん

  パパが かいじゅうに なっちゃった

  パパが かいじゅうに なっちゃった

  さいごに かいじゅう とおりま~す!


13

  ぷか ぷか ぷか~り おゆのうえ

  おふねが みんな あつまった

  かめも きんぎょも あつまった

  うれしいな たのしいな

14

  ぽか ぽか ぽか ぽか ぽっかぽか

  おかおも からだも まっかっか

  あひるさんまで まっかっか

15

  また あした

  おふろで いっぱい あそぼうね

  おふねで いっぱい あそぼうね

  あひるさんと いっしょに あそぼうね

今さら聞くのも何ですが、そもそもリズム絵本って何?

お恥ずかしながら、ひつじかいは
「リズム絵本」に関する造詣が
ほとんどないわけですが
それでも、その絵本が
言葉のリズムを重視した絵本である
ということくらいはわかります。

端的に言ってしまうと
「中身よりもリズム」(失礼!)
という絵本のことなんでしょうか?

いいえ、おそらく違いますね。


中身も、リズムも両方を追求した絵本
ということなんだと思います。

谷川俊太郎さんという詩人が
『めの まど あけろ』
という絵本を書いていますよね。
あれも
リズム絵本というジャンルに
カテゴライズされるんだと思います。

内容的には
高度なテクニックが駆使されています。
現代詩を代表する詩人の作品ですからね。

ひつじかいは全く意図することなく
無謀にも
こんなジャンルに
足を踏み込んでいたのです。
本当に汗顔ものです。

ひつじかいの作品は
残念な顛末を辿ってしまいましたが
だからといって
あなたまで
「リズム絵本」にチャレンジすることを
あきらめる必要はないんですよ。

しっかり準備して
よ~くあたりを見渡して
できれば大手からの出版を検討すれば
可能性が高まるのではないでしょうか?


そうですとも!


めのまど
あけろ!


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