こんにちは、もりのひつじかいです。
今日は
絵本作家になるための狭き門について
考えてみたいと思います。
ひつじかいと同じく
絵本作家をめざしているあなたには
極めて重要なお話しになるかと思います。
街の本屋さんは「売れてる絵本」を売るって?
突然ですが、質問をさせていただきます。
あなたが
よく本屋さんで見かける
「絵本の題名」を
思いつくだけあげてみてください。
え!
すぐには思いつかないって?
わかりました
では、ひつじかいといっしょに
書店の絵本コーナーを
覗いてみることにしましょう。
ほ~ら、お店には
こんな絵本が並んでいますよ。
*『しろくまちゃんのほっとけーき』
*『だるまさん』シリーズ
*『いない いない ばあ』
*『はらぺこあおむし』
*『100万回生きたねこ』
*『ぐりとぐら』
*『もこ もこ もこ』
*『おおきなかぶ』
*『おおさまのたからもの』
*『ずっとずっとだいすきだよ』
*『どうぞのいす』
*『からすのパンやさん』
*『ねないこ だれだ』
*『おつきさまこんばんは』
*『わたしのワンピース』
*『ふたりはともだち』
*『おしっこちょっぴりもれたろう』
*『こんとあき』
*『がたんごとん がたんごとん』
*『わすれられないおくりもの』
*『三びきのやぎのがらがらどん』
*『りんごかもしれない』
*『11ぴきのねこ』
*『くれよんのくろくん』
*『パムとケロのおかいもの』
*『みんなうんち』
ひつじかいがレビューしている
『かいじゅうたいのいるところ』や
『きんぎょがにげた』なんかも
こうしたコーナーの定番ですね。
大きな書店ともなると
もっともっといろいろな絵本が
ところ狭しと並ぶことになりますよね。
で
ひつじかいが何を言いたいのかというと
絵本の出版業界というのは
確かに右肩上がりではあるんですが
実は、その売上の90%が
上にライナップしたような
既成作家の作品群で占められている!
ということなんです。
ご存じでしたか?
つまり、新人には10%の余地しかない!
ということなんですね。
これを「狭き門」と呼ばずして
何を「狭き門」と呼ぶのでしょうか?
驚くのはまだこれだけではないんです。
聞くところによると
絵本専門店ではない書店などは
売れ筋の絵本しかラインナップしない!
というのです。
まあ、商売ですから
当然といえば当然の対応です。
でも、ちょっと待ってください。
上に並べたような人気作家の絵本しか
置いてくれないんですよ!!
ということは
10%の関門をくぐり抜けた
新人作家の絵本に
さらにもう一つの関門が設けられている
ということなんですね。
それが売れ筋しか置かないということの
本当の意味なんです。
しかも
泣きたいほど悔しいわけですが
これらの作品群は
本当にどれも素晴らしいんですよ。
読まれて当然! 買われて当然!
というような作品ばかりなんです。
そういうひつじかいも
ほとんどの作品を持っています。
「絵本作家の新人デビューは超厳しい」
といわれる理由が、ここにあるんですね。
ひつじかいも、そしてあなたも
こんなシビアな世界に挑んでいるんです。
絵本作家って誰でもなれるの?
某出版エージェント社の女性社長さんは
(実は、ひつじかいは
まだお会いしたことがありませんが・・)
絵本作家(といいますか作家全般)に
対するコメントの中で
「(作家に)なれるか、なれないかは
たった一つの要素で決まります。」
と言い切っています。
その、たった一つの要素というのが
「あきらめないこと」
だそうです。
あまりにも凡庸すぎて
ひつじかいも最初は戸惑いました。
しかし
それに続くコメントをお聞きして
納得しましたね。
曰く
テクニックというのは
あとからでも学び直すことができる
というのです。
あるいは
レクチャーを受けることも可能
だと。
そのために、自分たちのような
エージェントがいるわけだから・・。
しかし、志半ばで-
(絵本)作家に近づくためのプロセスを
諦めてしまったならば
たとえ私たちといえども
手を差し伸べることができないのだ
と・・。
これを
単なる精神論と捉えてはいけません。
彼女には歴としたバックボーンがあり
それを踏まえた上で語っているんですね。
そのバックボーンというのが
出版社とのコネクションです。
「蓼食う虫も好きずき」
というのが彼女の持論なんです。
大手がダメでも中小があるさ!
というマッチングのことですね。
あきらめずにコツコツと進んでいけば
「いつか誰かがあなたを見つけてくれる」
ということだそうです。
絵本作家になるためには
この門を抜けるしかないんですね。
ちなみにこの門は
「千三つ」と呼ばれています。
千にたったの3つしか
可能性がないことを指しています。
たとえ3つしか可能性がなくても
孤立無援ではなさそうです。
あなたにも
チャンスの目はあるということです。
そのためにも、作品を書きましょう。
書き続けましょう。
そしていつの日か
せの狭き門を抜けて
絵本の新人作家として羽ばたきましょう。
どうか
あなたの夢を
あきらめないで!
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