「絵本の自費出版」押さえておきたいポイントはここ!

自費出版の押さえるべきポイント 絵本づくりABC
自費出版とは・・

こんにちは、もりのひつじかいです。

今日は
絵本の自費出版について
ひつじかいの考えを
お伝えしてみたいと思います。

自費出版といいましても
ここで想定しているのは
書店などへの流通を前提とした
ビジネスとしての出版のことで
友人・知人に配ってそれでよし!
という、趣味としての出版のこと
ではありませんので
あしからず。

絵本に限らず
「自費出版」について考えたことがある
というあなた!
本日のテーマのポイントについて
一緒に掘り下げてみませんか。

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自費出版って結局何でも出せちゃうの?

ひつじかいはこれまでに
自費出版を主体としている出版社
(ちょっとややこしいですね!)
が主催している「コンテスト」に
都合3回応募した経験があります。

内訳は童話、絵本ストーリー
詩集のコンテストが各1回ずつです。

自費出版社主催のコンクールと
前もってわかっていながら
なぜエントリーするのかといいますと
「最優秀作品は無条件で出版!」
「全国の書店に流通!」
という〈鼻先のにんじん〉に
つい魅せられてしまうからです。

応募は3回と
回数的には多くはありませんが
この経験から
「創作もの」の自費出版に関し
いくつかわかったことがありました。


まずはそのポイントを
シェアさせていただきますね。
(出版社から直接聞いた話しでは
ありませんので、あくまでも
ひつじかいの推測の域を出ませんが・・)

*その1
創作ものの「自費出版」ではあっても
一応出版社がプロデュースしており
そこには【目安】と呼べるような基準が
設けられているらしい。

「まだ製本レベルに達していない」
と判断されたコンテンツについては
出版を提案されることはない。

*その2
応募作品の中から
【目安】をクリアーしたコンテンツで
入選のボーダーライン上にある作品に対し
出版の提案が行われるらしい。

*その3
当然のことながら
出版に係る経費は全て自己負担のうえ
書店流通後に売れ残った書籍ついては
全て自己責任で
対応
しなければならない。

→似たようなシチュエーションで
「自費出版」した人のブログに目が留まり
 こうした厳しい現実を知りました。

在庫の山

 在庫の保管や書店での売れ残りなど
 流通に要する経費が
 出版費用に上乗せされるのだとか。

 これら諸々の諸費用を加算すると
 自費出版に要する自己負担額は
 商業出版の約4倍くらいに
 なってしまうのではないでしょうか。

 けれども
 こういう、どちらかというと
 ネガティブな情報については
 あまり詳しくは書かれていない
 というのが実情ですね。

自費出版のメリットとやや不安な点

自費出版には
商業出版であれば、なかなか
流通させることができないコンテンツを
「自在に世に放つ」
という大きなメリットがあります。

また、それが

自費出版が存在する
「意義」であるのだろうと思います。


詩集とか句集とか写真集とか
世に問いたいコンテンツがあり
経済的にもなんとかなるという人は
大いにチャレンジすべきですね。

しかし、その一方で
やや心配な点があるのも
事実です。

それは
【3つのポイント】に照らしたうえで
出版の可否を判断するという視点が
そもそもはじめから想定されていない
というところにあるのだと思います。

※ちなみに「3つのポイント」とは何か?
ここでもう一度おさらいしておきますと-

*その本は
 なぜ出版されなければならないの?
 →出版に耐え得る価値があるのか?

*だれが
 その本を手にとってくれるの?
 →本の読み手を想定しているか?

*そもそもあなたには
 その本の内容を語るに十分な
 バックボーン(裏付け)があるの?

という出版にあたっての不文律のことです。

自費出版 

ひつじかいが応募したコンクールには
少なくとも
【目安】らしきものが存在しましたので
最低限の審査(?)は経ていたことに
なるのだろうと思いますが
こういう洗礼を受けていない場合は
書店流通後の読者の反応が少し心配です。


しかし、よくよく考えてみれば
自費出版というのは
すべて自己責任の出版形態ですから
こんなところでひつじかいが
口を挟むべきことでもないのでしょう。

新しい自費出版も生まれているみたい

自費出版については
最近ますます多様化しているようです。


次の記事で詳しく書いていますが
オンデマンドの手法を使って
税別4,980円で出版ができるものなど
出版の低廉化が進んでいます。

詳しくはこちらをご覧ください。
絵本を世に出したい!費用が安いオンデマンド出版じゃダメなの?


また
インディーズブックプロジェクト
(モモンガプレス)
という新たな出版形態が
2020年の6月からスタートしています。


このプロジェクトは
簡単に言ってしまえば
著者と出版社がタッグを組んで
自費出版で製作した本を売り広め
読者に買ってもらうことで
利益を分け合いましょう!

という
自費出版と商業出版を
足して2で割ったような出版形態です。


各種のコンテストで
惜しくも最優秀賞は取れなかったけれど
充分に売れそうなコンテンツが手元にあり
だけど出版社からのオファーはない!

という人にとっては
格好のプロジェクトではないかと
思いますね。

興味のある人は
リンクを張っておきますので
ご自分の目で確かめてみてください。

インディーズブックプロジェクト



しかし
どのような出版形態をチョイスされても
大切なことは
出版に関する「3つのポイント」
であることに違いはありません。
くれぐれもそのことを、お忘れなきよう。

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